芒種はや需要という名の服を着て/NON「ハレ婚」「デリバリーシンデレラ」

ハレ婚。 コミック 1-8巻セット (ヤンマガKCスペシャル)

あらすじはWikipediaから。
現代日本を舞台に一夫多妻制を題材とした作品。日本で唯一、一夫多妻制が認められた町で第3夫人となる前園小春を主人公に、夫となる伊達龍之介、その第1夫人のゆず、第2夫人のまどかとの結婚生活と小春の成長を描いている。

読んだ直後の感想。

というわけで、この漫画にかぎらず監獄学園を連載しているヤンマガって本当に正しい。ちょっとエッチだけど、読み手が暗い気持ちになるような男性的な押し付けがましい性描写ではなく、あっけらかんとした内容で、毎週楽しみに読みたくなるようなハーレム漫画ってこういうのですよね、ですよね、ヤンマガって本当に正しい。週刊誌単位では全然追ってないけど、ほかには、平穏日常殺し屋漫画「ファブル」、まったり殺し屋漫画「スモーキング」、荒唐無稽ゾンビ漫画「彼岸島」などたまにチェックしてる。というか、ヤンマガの世界では殺し屋稼業が日常茶飯事すぎる気がしないでもない。でも「男の子ってーこういうの好きでしょ?(いくつになっても)」という路線が、ヤンマガとして正しい。

「ハレ婚」の作者は、この作品の前に大学に通いながらデリバリーヘルスで収入を得ている女の子を主人公にした「デリバリー・シンデレラ」という作品をヤングジャンプで連載していました。ハレ婚を読み終わった勢いで、この作品の第一話も読んでみたけど、うーわーすごくーヤンジャンらしいーというかヤンジャンの需要って変わってないー・・・。

デリバリーシンデレラ コミック 全11巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)

ヤングジャンプはなぜこういう「綿密な取材に基づいた、夢見がちな要素が少ない水商売or風俗漫画」をきちんと連載していくのか。デビュー当時から絵のレベルがとても高い作家さんなのに、このヤンジャン連載作品からにじみ出る湿度たるやなにごとか。

この作品は第一話しか読んでないんですけど、いろいろなお客さんと関わりともって「私はこの仕事に誇りを持ってます!」となり、しかし世間の目は変わらず冷たく社会問題として顕在化するなにかの出来事がおき、最後には本宮ひろ志的な政治の話まで盛り上がり、とかまぁいろいろあるのですが、最終回には穏やかな日常を手に入れて終わるんでしょうけど(ヤンジャンメソッドが発動すれば☆)、そういうのがんもうヤンジャンっぽい、ヤンジャンっぽい! 

この作家さんが、ヤンジャンとヤンマガの読者層の違いをきっちり意識して描き分けている姿に大変感銘を受けました。「ハレ婚」が無事連載終了したあかつきには、さらにキャラクターの尖ったヤングチャンピオンでも連載していただきたいものです。

あぁこういう青年誌向け漫画を久々に読んだなーと、だめな大学生みたいな金曜の夜と土曜の朝を過ごしましたとさ

あぁ、しかし、手が「デリバリー・シンゴジラ」と入力してしまうのはなぜ!? 配達してもいいのは第二形態までよ!