生きていくつまらなきこと蜜柑喰ふ(鶉)/今年やってよかったこと その1

昨日は今年最後の句会でした。
とても楽しかった! 
みんなも俳句やればいいのにー。

今夜の句会猫。のっしり。 #cat #japanesecat

@ukaukatterが投稿した写真 –


去年の話なんですが、わたくし、子宮筋腫取りましたでしょ? あれはやってよかったねぇー。去年の今頃は手術がおわったばかりで、まだ部屋の中でうぅぅー内臓がごろごろするぅーなどとうんうん唸っていただけでしたが、年が明け体調が戻ってきてからは取ってよかったなぁとしみじみ感謝することが何回か。少量の出血が3月頃まで続いていたりもしましたが、それが落ち着いてからは普通の生活に戻ることもできました。

なにが一番って、あなた、わたし、「お腹が出てなかった」んですよ!!! 

3年ほど前、筋腫の大きさが増していく途上でジーンズを1本新潮しました。。履いているとお腹の出っ張りとボタンが擦れて痛く、ベルトの穴も目いっぱいな感じで「あれー、私ってもしかして体重以上にお腹が出てるのかなー」としばらくお蔵入りさせておりました。

それがですね、アレを取ってからは「なんだよこのゆるゆるジーンズは」という次第。あの頃、「がんばって出産してね!あなた希望の星よ!」と外国人旅行者から電車の中で席を譲られたこともありました。あの旅行者の眼には、高齢出産の妊婦に映っていたんでしょうね、私ってば・・・ふふっ・・・我が家に鏡がないわけじゃなかったのに・・・ふふっ・・・私ってば全然現実を直視してなかったんだね。

それが手術により洋服が楽しく着られるご身分になりまして大変満足しております。クオリティ・オブ・ライフとはこのことだったのですね。まぁ、体型が変わって見えるほどに筋腫を成長させることもないんですけれども。

君を探す翼が欲しや盆の海/大木あまり「句集 遊星」/模索中ニュウマン

夏の間、手回り品をショルダーバッグに、PCを布製のトートバッグに入れて客先に出かけたことが数回あったのですが、あれ、もしかして、この格好砕けすぎかしら・・と秋になってようやく気が付きました。遺憾遺憾! お友達の家に打ち合わせに行くんじゃないんだから、それはよろしくないでしょう。
ということで、あんまり仰々しくなく、たっぷり入りそうに見えないように見せながらも、やっぱり13インチのノートパソコンが入る、というカーフのトートバッグはなかろうかと新宿のニュウマンに行ってみた。ビルの玄関入ってすぐのお店で見つかった。「建物一周してきていいですか」と店員さんに取り置きをお願いし、ぐるっと一周してみた。同じブランドの同じバッグの型違いやら色違いを各ショップで見かけた。いいのか、それでいいのか、こんなに見分けの付かないショップを並べて問題ないのか、と心配になりながらも最初の店に戻り、「初めに見たのが一番よかったので」と購入することに。
店員さんとは「他のショップでも色違いをたくさん見たんですけど、こうも同じものが並ぶと自分がどのお店に入ったのか迷っちゃいますね」などと話しかけてみる。「まだこのビルは開業したてで各ショップが模索してるんです・・・あと、いま、ルミネカードのキャンペーンをやってるので、普段と違うお客さまがたくさん来てて、そういう方のために売れ筋の商品を大量投入してるかもしれませんね」「あぁ私みたいな客が」「いえ、そんな」などと。すおか、私は普段とは違うお客か、うん、自分でも自覚してる! してるよぅ、ごめんよぅ!
しかしバスタも瞑想しているし、ファッションビルは個性派達が勢揃いし一周回って無個性に。このビルの明日はどっちじゃろう。あ、買ったバッグは安定の象色です。象色ラブ、モグラ色ともいう。

そのあと新宿御苑に寄り、中のベンチで大木あまり先生の句集を読んだ。先生の句を読んで涙ぐんだ。先生の俳句って世界が広い。2011年から2015年冬までの俳句四百七句を収録。読み出してすぐに2011年の3月がやってくる。

3.11灯すことさへはばかれり

花過ぎの瓦礫地獄や猫歩く

句集ってもしかして、机の脇に置いておき、気になったときパラパラめくり、その世界に没頭しまた仕事に戻るというのが正しい使い方なのかしら、と思ったり。とてもやさしい手触りのソフトカバーで、ブックデザイナーさんに本気で句集をデザインしてもらうのも楽しそうです。多分来年あたりいとうせいこうがやりそう、あ、いや、いとうせいこうさんがどうこうというわけではないのですが。

新宿御苑では黄葉はいまがピーク、紅葉はこれから、銀杏はもうちょっと先のようです。

遊星 (ふらんす堂俳句叢書)

緑雨待つアフリカ人の握る傘 鶉/無くしたつもりの傘が見つかった話

星涼―大木あまり句集 (ふらんす堂俳句叢書 Serie du Blanc 1)

昨日は句会でした。七句作って持ち寄って選評するのですが、昨日は五句まではするするとかたちにまとまり、そのあとの二句がなかなかできない。地下鉄の中でスマホアプリの角川の歳時記をめくりながらあれこれ考えていると、青山一丁目駅から乗り込んできた帰宅途中のアフリカ人男性の隣に並ぶことに。うわっ、お尻ちっちゃ! お尻の位置高っ! 顔ちっちゃ! 背高っ! いい時計してるっ! でも鞄がAOKIやスーツカンパニーで売ってそうなやつっ! うわっ、それで、彼、すっごくいい傘持ってるなー、ちょっとよいお値段の傘じゃないかしらー、すっごくよい生地だわー、アフリカ人には折り畳み傘みたいなちいさくまとまった傘じゃなくて、長くて立派な紳士傘が似合うわねぇー、うっとり・・・・、夜の紳士傘・・・いやいや、あのその・・・・という情景を経て生まれたのが表題の句です。

六本木ヒルズにハンウェイというお高い傘屋さんがございます。私は、傘を壊したことはあるけど、無くしたことはないので、「ほほほっ、二万円の傘でも、大丈夫、なくしたりしない、無くしたりしないわよっ(震え声)」で思い切って2012年頃に萌黄色の傘を購入したことがあります。光沢のある厚手の生地、ベージュ色の革の持ち手、ちょっとよいお着物のときにもちょうどよいわね、うふふふふふと購入して2年ほどは事故なく使っていたのですが、あるとき、はっと気がついたらその傘が手元になかったのです。家にもない、思い当たる客先にもない、どこかで紛失してしまったらしい、あぁ私としたことが、傘を無くすなんて、二万円の傘を無くすなんて、無くすなんてー、もう傘なんて買わないっ、ビニ傘で十分よ、あたいなんてビニ傘ヌマエって名前変えちゃったほうがいいのよー、えぇーしかし最近のビニ傘すっげえいい出来、おまけに頑丈!! てのが2014年の夏の話。

そして雨模様の昨日、代官山マダムのご自宅での愉快な句会がお開きになり、「ささみんな帰りましょう」「みんな傘は持った? ない人はうちのを貸すわよ」とマダムが持たせてくれた傘が、にゃんと、そのハンウェイの萌黄色の傘でございました。

 ここにあったんかーい!

つまり2年前の句会の夜、傘を持ってきた → 句会の間に雨が止んだ → 酔っ払ってた → 傘を置いていった という一連の流れがつるりと。ばかー、あたいのばかー、やっぱりあたいビニ傘ヌマエで十分よー、と反省しながらもホクホクして帰ってきましたよ。よかったー。昨日は総じて私にとっては傘の日だったんだねー! よい一日でございました。

火曜日は句会苺とシャンペンと

すっごい自分ヒット句ができたんだけど、先生からは「それはまぐれよ」と言われ、帰り道一緒のIさんにも「あれはまぐれだ」と言われ、うわーん、でも個人的には本当にエポックメイキング的にヒット句なもんですから、今回ばかりは心のなかに閉じ込めておきましょう。ちなみに私の句会通いを知っているひとに「どうだい、このヒット句は?」と問うたところ、「宇宙句」とラインが帰ってきてぐぬぬぬーー。

忘れられた詩人の伝記 - 父・大木惇夫の軌跡
大木惇夫さんって「大地讃頌」つくった先生よ。宮田毬栄先生、読売文学賞受賞おめでとうございますー。

箒持つ女将の長き裘/昨日もよい句会でした

「うずらちゃん、ここは食べ物やさんかしら、物売りのお店かしら。こういう俳句はわからんでもないけど、そーんなロングコート着て玄関掃除したりする人っているの?」「えぇ、います。くるぶしまでのミンクのロングコートを羽織って、金物屋で500円くらいで売ってる箒使ってるご婦人を、あたしゃ九段と麻布十番で見ました」「あぁ、いそう・・・。確かにいそう」

T/C ECO 庭箒ニューブルロン S

昨日はいきなり寒くなりました。それなのに薄着で午前中を過ごしたら、その日の午後にがっつり悪寒が襲ってきて風邪をひいてしまいました。句会に行こうかどうか悩んだのですが、しかし12月は入院で欠席、二ヶ月連続で欠席してしまうのはどうしても避けたい、頑張れ頑張れ、会場の代官山まで勇気を奮い起こして行ってきました。

 着膨れていつでも迷える渋谷駅

着膨れが冬の季語だよー。世の人は渋谷駅で乗り換えるだけでものすごいストレスがかかってるんじゃないすか? ほんっとひどい設計。ラットとか使ってストレステストしたほうがいいですよ。いつまで経っても警備員の姿が消えないじゃないですか。そしてまた昨夜も楽しい句会でございました。俳句はいいですねぇー。毎月一回の句会もこの5月でもう百回になるのです。こんな楽しい習い事ないですよ。

今日は病院での診察からスタート。手術の経過を見てもらってます。

 着膨れて待合室の狂女かな

そういう感じの人がいた。怖かったー。

ベスト100 大木あまり (シリーズ自句自解)