母の名の薬袋や古葭簀/新盆やってきました

8月5日に母親の一周忌法要、両親の新盆法要を娘達だけで執り行う。翌日に親戚を呼んで精進落し的な意味の食事会を。それとは別に13日から16日まで新盆。

新盆は、姉と姉の娘と私の女三人で実家で過ごす。常なら家がカビ臭いからと近所の旅館に泊まったりするのだけど、今回は実家に連泊した。13日に迎え火を、16日に送り火を焚く。

13日、移動中は晴れ、地元到着後曇りだす。母の生家に住む伯母が食事に呼んでくれ、親戚一同顔を合わせる。獺祭とキャビアを持ってきた叔父が存分に振る舞ってくれた。帰ってから3人でジュラシックパークを見ながら寝落ち。姪っ子は最後まで見ていて「まぁまぁ怖かったよ」と教えてくれた。お礼に猫版ジュラシックパークの動画を教えてあげた。再生中はずっと笑っていた。

14日曇り時々雨。近隣の方がちらほらときてくださる。母たちの寝室が荷物置き場みたいになっていたけれど、思い切って荷物を整理し寝られるようにした。ところで姪は野球のルールがわからぬ。高校野球を見ながら「3つ振ったらアウト」「アウトが3つ溜まったら攻守交代」などと野球のルールをなんたるかを教える。午後は仕事。夜は、NHKのお笑い番組を見ながら過ごす。「超入門 落語 THE MOVIE」というものを見る。入船亭扇辰の「茄子娘」をお笑い芸人の小峠さんが、柳家喬太郎の「死神」をTOKIOのリーダーと嶋田久作が演じる。柳家喬太郎ってなぁ落語がうまいんですなぁと画面に吸い込まれるようにして見た。

15日雨。予定されていた甲子園松商学園の試合は雨で流れたので、家の掃除を始める。目標は、ある部屋を押し入れを含めてまるっと片付けること。30年来使っていたアクリル毛布を片っ端からゴミ袋に詰める、詰める前にスマホで写真を撮る。30年来! カビ臭くなっていたり、実際にカビていたりするものを、広げてお世話になりましたとつぶやきながらカメラロールに収める。空になった押し入れにすのこを入れ、その下にパネル上の除湿剤を設置し、これからも出番がありそうなものだけに整える。「自治体で粗大ごみの無料回収の日があるよ」と姉に伝えると、「でも、わたしたち、ここに住民税納めてないから、自力で捨てるしかないよ」と返事。そうだ、そらそうだ。フリーライドしてはいけない。地元の粗大ゴミ屋さんを探し出し、今後の日程の目処をつける。午後は仕事。夜は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」を見る。姪、早々に寝落ち。

16日は朝から強い雨。松商学園の試合を見る。常連の盛岡大付属にここまで粘りを見せられたら十分です、よくがんばりました。雨は一向に弱まらず、諦めて強い雨の中、送り火を焚き、競走馬よろしく尻尾をきれいに切りそろえられた馬と牛を送り出す。折しも強い雨が降っている時間帯のこと。予定より早く葬儀屋さんがきて、新盆に使った道具を回収していく。仲の良い親戚が顔を出してくれる。新盆供養の花をより分け、少し豪勢な白い花だけでのブーケを作り、墓参りをする。家のすべての部屋に掃除機をかけ、片付け、荷物を運び出し、すべての窓に鍵をする。高速に乗る。高速を降りる。親戚の家に寄り、線香をあげさせてもらう。雨が止む。姉の車で中央線の特急が停まる駅まで運んでもらい、そこで別れ東京に戻る。

そしたら東京が寒くて驚いた。夏はどこへ。

落語こてんコテン (単行本)