額の花大家はつらいよほんとだよ/『大家さん引退します。 主婦がアパート3棟+家2戸、12年めの決断!』

大家さん引退します。 主婦がアパート3棟+家2戸、12年めの決断!

漫画家のかたわら、アパート複棟を経営する大家でもある著者が、不動産経営のリアルを描いたコミックエッセイの続巻がついに発売!
孤独死問題や不動産屋・行政とのやりとりなど、大家をしている著者だからこそ描けるコツや裏側がいっぱい!
今回はさらに新たな家を購入するほか、アパートのローン終了間近で手放す決心も…!?
描き下ろし&コラムも加わり、不動産経営に興味がある人、物件購入を考えている人などにお得な情報が満載な、大注目の1冊です。

機会があったら読んでみたいなーと思っていた本がKindleで50円になっていたので読んでみた。安い時に買ってごめんなさい、でもでもでも11円特売したら3億売れて利益が1億だったという佐藤秀峰さんがいることですし、すみませんすみません。

それで読んでみたのですが・・・・物件多数持ってらっしゃるけど、60万ローン払って70万円の家賃収入を得ているそうなんですが、え、え、え、そんな感じのお勘定なの? そして上で書かれている「リアルな問題」「オトクな情報が満載な」点に関していえば、

・孤独死問題 大家さんになってから抱え込みたくない問題、絶対抱え込みたくない。そしてこの問題の根深さは先日読んだ住宅問題の本でも実感できた。
・行政とのやりとり 大家さんにならなくても体験できる事案がたくさん
・税との戦い 知ってたけど予定納税のえげつなさ。でもこれは著者側もあまりにも無計画では。
・不動産屋との戦い 流通やさんのえげつなさ。素人がいかに無防備であることか。

うーん、不労所得は理想だけど、アパート経営はなかなか厳しいのですね、ということをよく理解させてくれる一冊でした。都内にマンション一棟とかだとまた違うんでしょうけど。作者は群馬県にお住まいのようですが、毎月60万のローンが組めるなら、地元に暮らしつつ、押上とか向島あたりの手堅い物件を2つほど買って賃貸に回したほうがいいんじゃないのかしら。 

うちの大家さんは法人で一棟持ちなんだけど、一昨年水道管の配管に問題が見つかり、それからコツコツコツコツと配管直すと同時に、直せる部屋は風呂場・トイレ・水回り一新しながら部屋の改装までしてくれました。押し入れがクローゼットに変貌、配管直したから床も当然張り替え、このマンションが完成したときから一度も入れ替えてこなかったサビと湯垢だらけのお風呂は「湯船が気持ち悪くて入ったことがなく、入居以来5年間、ずっとシャワーだけで済ませていた」と担当課長に伝えたらお風呂場まで一式変更(カラリ床よ!パナソニックよ!カランが最新型よ!)、水サビ?が取れなくて変な藻が生えたようになっていた直視したくない印象だった水洗トイレも入れ替えてくれて、その間、私が住む別の部屋を用意してくれて(そこの家賃は当然こちら持ちだけど)、荷物が入りきらないからと引っ越し業者の倉庫を一ヶ月借りてくれて、その引っ越しまで先方持ちでやってくれました。オーナーにしてみればもう十分ペイしているうえでの節税対策とはいえ、一部屋で200万以上使ってくれたんじゃなかろうか。そういう金持ち大家さんは大家業をネタに漫画を描いたりしないよねぇ。

作者は最後に「駄目だ、この日本! 収入は減るのに税金は増える一方、孤独死問題だってある、このままじゃ閉塞感だけだ」と、最後に愛着有る一棟を手放して海外に目を向けるのです、うん、それは楽しそう。でも、読み終わってみると、大家さん業という大変な苦労を背負い込まなければ、もっと早い段階で海外に目を向けられたんじゃないかしらと思ったりした人民元安の朝でした。