2006年のキモノミチ

この数年でいろいろと着物を買って参りました。織物も染物も好きです。でもどっちかというと、作り手の思いがダイレクトに伝わりまくる織物が好きです。その中でも、どうやら「もー、男たちが働かないからあたしがやるわよ!」的な土地の香りのするものが好きです(実際はそんなことはないかもしれませんが、あくまでイメージです)。そうやっていろいろな着物をそろえて参りました。ばか高いものは持ってないですが、長く愛着のもてるものがじわじわと揃ってきたと思います。
しかしですね、その着物に似合う帯を用意することにココロを砕いてこなかったのです、私は。
「どうせお金を使うなら帯よりは着物に」という考えが頭にあり、帯にお金をかけてこなかったのです。着物を着ることだけが楽しかった時期はそれでもよかったのですが、一生かけてつきあっていこうと決心がついた最近では、どうもこの帯じゃバランスが悪いのではないかと思うようになりましたの。
で、本日出会った唐織の袋帯。最初は値段が高いなーと思ったのですが、黒の地にピンクやグレーやゴールドといったいろいろな色がさりげなく織りこまれていてなかなかのよい柄。箪笥の中の着物を一枚一枚頭の中に取り出したら、似合う着物がわらわらと思いつく。牛首、綿薩摩、結城にお召し、その他諸々いろいろと。うっうー。でも高い、あぁ高い、でもなー、この帯なら買ってもよいだろう、と頭の中で大蔵省(平たくいうと自分)がささやくので買うことにしました。
この秋冬のキモノミチは、ただ着るだけじゃなく、美しく着る、かっこよく着る、次のステージにじわりっと歩みを進んでいこうと思います。
・・・思ってるんですがー、もー、お直しおばさんたちには相変わらず格好の餌食になっている気弱な鞭沼さんでございますことよ。そんでもってこの二ヶ月で来年の着物予算の半分以上を使い果たしてしまいました。むーん。困ったもんです。

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