ザ・アメリカン家族!/映画「世界にひとつのプレイブック」

評価:
Soundtrack
Masterworks

¥ 864

(2012-11-20)

 
それぞれに最愛の人を失い心に傷を負った男女が再生していく姿を、笑いや涙を交えて描いたヒューマンコメディ。監督は「ザ・ファイター」のデビッド・O・ラッセル。主演は「ハングオーバー!」のブラッドリー・クーパーと「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス。妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパットは、仕事も家も失い、両親とともに実家暮らし。いつか妻とよりを戻そうと奮闘していたある日、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性ティファニーに出会う。愛らしい容姿とは裏腹に、過激な発言と突飛な行動を繰り返すティファニーに振り回されるパットだったが……。パットの両親役でロバート・デ・ニーロ、ジャッキー・ウィーバーが共演。第85回アカデミー賞では作品、監督、脚色、主演・助演男女と主要部門すべてでノミネート。ローレンスが主演女優賞を受賞した。
舞台はフィラデルフィアの住宅街。怒りで自身をコントロールできず仕事と最愛の妻を失い精神病院で療養していたパット。夫を失ってしまった悲しみの余り会社中の人間と寝てクビになったティファニー。そこだけ取り出せばすごく悲惨な話に見えるんだけど、ちょっとイカれてるといってもいい2人。クスクス笑いを何度も積み重ね、最後にはすてきにロマンティックなラブコメディに落とし込まれて、今日は花粉がそんなに飛んでないのに、映画の終盤、鼻をすする音があちこちから。
この作品でアカデミー主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスがキュートすぎて困る。ロバート・デ・ニーロがダメおやじなのに愛しすぎて困る。母親役のジャッキー・ウィーバー、こんな素敵なママに見守られてたら幸せじゃろう。あぁ、なんていろいろが愛しくって愛らしいんじゃろう! 楽しくじわっと、そしてニマっとできるよい映画でした。
日比谷シャンテで。

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