アラフォーソウルユニオン! - ソウルフラワーユニオン / 渋さ知らズオーケストラ SHIBUYA-AX

長文すみません。
カンテ・ディアスポラ
カンテ・ディアスポラ ソウル・フラワー・ユニオン
ソウル・フラワー・ユニオンの3年ぶりのニューアルバム『カンテ・ディアスポラ』の発売を記念したツアー。今日は渋谷で最終日。
しばらくソウルフラワーのライブには行ってなかったんだけど、今回は一度生で見てみたかった『渋さ知らズ』と一緒にやるというので、いってみた。
初渋さ知らズの感想は・・・なんというか、まぁすごかったですな。全裸白塗りの男女のダンサーが入り乱れ、ステージ最前面ではキャバレーダンサーが踊り、法被姿の半裸の男性が音頭を取る・・・となるといったいどこの暗黒舞踏かと思いますが、目を閉じて聞くと立派にステキな大人のジャズ。ものすごく不思議な団体・・・・・
渋さ知らズにずいぶんと会場をあたためてもらってから、ソウルフラワーのみなさん登場。中川さんと私の髪型が一緒だーががーりーん、ていうか、あの髪型の中川さん、IKKOさんと似てる・・・・。
はっそれはさておき、今回はニューアルバムお披露目ツアーってこともあり、新しいアルバムから半分、ファンが喜ぶおなじみのナンバーが半分。
アルバムとしては、ソウルシャリスト・エスケイプのロスト・ホームランドが私は一番好きなのですが、今日はその中から「日食の街」をやってくれた。泣いた。小説「照柿」みたいな唄なんだもん。サビの「夕闇だけがつらい一日を愛撫する」ってところ、泣く。ライブで初めて聴いたような気がする。すっごくいい曲なのにっ!!! ヒグマリオン2007(だったかな?)にも掲載されるくらいいい曲なのにっ、今までやってこなかったような気がするなー。
 泥にまみれて 運河を見つめ
 頭痛の中を甘い耳鳴りがへばりつく
 反復の叫び 静寂が責める
 つらい記憶を 遠い山鳴りが愛撫する
 
 祈りは渦を巻き ひとすじになる
 雲の切れ目見つけ 空へ向かう
 青白い夢 日食の街
 ぬめった風と厚い雲の下で生きる
 生産の街 生きるための宴
 夕闇だけが きつい一日を愛撫する
あぁ、いい唄だ。おろろん。中川さんは詩人だ。
さて、私の記憶している限りですが、今日のうた。順不同。
・うたは自由をめざす!
・松葉杖の男
・神頼みより安上がり
・極東戦線異状なし!?
・ひぐらし
・日食の街
・新しいアルバムから数曲 
・JIGENさんのいぶりがっこ
・愛の総動員
・海ゆかば山ゆかば踊るかばね
アンコール
・満月の夕 (渋さ知らズのみなさんと)
・インターナショナル (こちらも渋さ知らズのみなさんと)
もいっこアンコール
・うたは自由をめざす を大合唱して終幕。
ラストの渋さ知らズとの「満月の夕」はすごかったですね。ああいう管楽器がどっさり載った音楽も格好よくて聞きほれた。全裸白塗りの男性が歌詞カードを見ずに一緒に歌っているのを見て、あーあの人ファンなんだーと思ってなんとなくうれしくなったり。ほかのミュージシャン達が好きになる曲が一曲でも作ることができれば、その人の歌い手としての人生は上々なものじゃなかろうか!! などと思ったりもした。
「インターナショナル」ってのは、革命歌で年配の方ならご存知ではないかと思う。こういうの。
♪立て飢えたるものよ いまぞ 日はちかし 
 覚めよ我が同胞(はらから) 暁はきぬ
 暴虐の鎖断つ日 旗は血にもえて
 海をへだてつ我ら 腕(かいな)むすびゆく 
 いざ たたかわん いざふるいたて いざ 
 インターナショナルわれらがもの
この瞬間のステージは百鬼夜行のようでしたが、えーと、まぁステキでした。ていうか、おしゃれタウン(死語?)渋谷の公園通りのどんつきで、「インターナショナル」を大合唱するライブハウスってどうなのかしらっ!!! 事情を知らない人がみたらドン引きする歌声喫茶だわっ! いえ、私は楽しかったんですけどね、えぇ、本当に楽しいんですよ、本当ですよ!?
で、こちらの心斎橋でのライブのレポートを書かれている方のブログが参考になりますので、ご興味のある方どうぞ。
【池谷石黒ウェブログ/SOUL FLOWER UNION at BIGCAT (Osaka)】
中盤のMCで、中川さんが「なんか、『実はソウルフラワーのファンです』とか『ソウルフラワーのファンでした』ってミュージシャンにいわれることが多いんだけど、みんなも人に隠してない?」「これからは会社とかでソウルフラワーが好きだって言っていこう!」といってたのがおかしかった。わかる、私もmi●iのソウルフラワーコミュに入ってないし(しかしブログに書くのは平気なのね?)。
なんというか、ソウルフラワーという存在のモテとかオシャレの対極にいる感じがね・・・いえ、でも私は好きなのよ、本当よ! モテとかオシャレとか関係なく生きていきたい人もいるのよ、ええ、本当はものすっごくモテとかオシャレに興味があるのにね!
しかし。
ソウルフラワーのみなさんも四十代、私も立派なアラフォー世代、まわりのお客さんもやっぱり似たような世代、小さいお子さんがいたけれど、それは親御さんがファンで連れてこられたのよね、魂の花っ! こうやって一緒に手を取り合って、年をとっていきましょうね、中川さんと、そして奥野さんと。。。私は彼らがアルバムを出す限りお布施を続けるつもりでいるわ。いまさら他の日本語の歌を聴けるような体には戻れないんだもの!

♪おーお、ウカは自由をめざーす、おーおぉ

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