「このままでいい」じゃねぇだろ籍入れろ!/舞台「ロコへのバラード」

 
新宿グローブ座にて。キャスト、彩吹真央/CHIZUKO CLAUDIO/石井一彰 大月さゆ 進藤学/西島千博(特別出演)/石井一孝。
湊屋さんがこの舞台のパンフレットの制作しているということで誘ってもらってF木さんといってきました。彩吹真央さん・大月さゆさんは元宝塚、バレエ王子の西島さんは真矢みきさんの旦那さん、開場前のロビーにはヅカファンっぽい人もいたりして、ほほぅ、宝塚卒業後は女優さんたちはこういう舞台で仕事してるのかと知る。
ざっくりいうとアルゼンチンタンゴのミュージカル。ブエノスアイレスのある本屋の朗読会に集う中年夫婦、若者カップル、朗読会で物語を読む主人公のマリア、そのマリアを愛している本屋店長、その本屋に椅子を納品している椅子職人もマリアが好き! あぁん、みんなの恋心や愛ってのはどうなっちゃうの!? それをタンゴとからめて紐解いてみましょー、というお話。
アルゼンチンタンゴというものを初めて見たのですが、なんですか、あの人達は、足で往復ビンタを打てそうなあの足さばきは! 彩吹さんのバックシームの網タイツにくるまれたあの筋肉質の長くてきれいなきれいなきれいな御御足!!! フラメンコは若い男性が踊るとよいよいのかもしれませんが、アルゼンチンタンゴはむしろちょっと中年のほうが情感たっぷりで見応えあり! 特に今回の舞台で中年夫婦の旦那さんを演じるMaestro Claudio Villagra さん、全盛期のショーン・コネリー(の頭髪に大変近しいのです)がタンゴを踊ってるのかと思ってみるとハフハフしてきます。
若い恋人たちは「わたしたちもう30歳よ、そろそろ次のステージに進んだほうがいいんじゃないかしら」と詰め寄る、男は答える「えー今のままでいいじゃーん」、その瞬間「そうじゃねぇんだよ、籍入れろっつの!」と観客席のあちこちから黒いガスが立ち上った気がするよ。
あまちゃんで鈴鹿ひろ美が海女カフェで生演奏をバックに唄をうたったシーンを見てから、なにか生の演奏を見たいなーと思っていたところ、バンドネオンの音も楽しく美しく、ヅカ唱法の彩吹さんのうるわしいタンゴを見て、新藤学さんの若く躍動的なタンゴもなかなか素晴らしく、なんというか盛りだくさんの大変お買い得な舞台でした。
終演後のカーテンコールで、客席の人々がひとりふたりと座席を立ち、スタンディングオベーションの波がはじまるとき、私はステージに向かってブンブンと手を振り、彩吹さんが振り返してくれて、F木さんが「ぎゃースガヤン、いいな! 私も振る!!!」と一緒にブンブン振っただよ。そして客席とステージの至るところでブンブンブンブンみんなで手を振り合っただよ・・・・。楽しかっただよ。。。グローブ座、ほどよいサイズの上品な舞台でよござんすね。
その後新宿で、ジーンズを1本新調しました。さすが伊勢丹、店員さんたちの教育すごいわー、完璧だわー、サイズがあってよかったわー。かっちょいいのが買えたよー。

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