消費するということ

映画「ファニーゲーム」という作品をご存知ですか？
あらすじは【夫婦と息子の三人家族がバカンスで別荘にいく。そこに突然、ふたりの若い男性があらわれる、若い男は家族を、彼の「ファニーゲーム」の参加者にしてしまい、ひとりずつ殺していく・・・】というもの（破壊屋風にしてみました）。その作品の内容の凄まじさからかなり話題になったので、タイトルだけはご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか？　以下、監督のインタビューからです。
『ファニーゲーム』は間違いなく、私が2度作りたいと思う唯一の作品です。オリジナル版が“ファニーゲーム”という英語のタイトルになっているのは、けっして偶然ではありません。この映画は、映画における“消費者”と呼ばれる“観客”をターゲットにしたものであり、すなわち“消費者”と呼ばれる“バイオレント・アクションを好むような人々”を対象にしています。私は、暴力の本質を描くことで彼らを震えあがらせ、普段自分たちが見ているものが一体何なのか、メディアとは何なのかを気づかせたかったのです。
＜中略＞
少なくともこの作品で、私は期待通りの衝撃を与えられることを願っています。つまり観客が作品に魅入ると同時に自分たちが何をただ受動的に飲み込んでしまっているか、いかに暴力を消費しているかを実感させ、別のアプローチを体験させられないか、と。人は現実と向き合うことを嫌います。残虐な暴力は、恐怖感を与えはするけれども決して触れないで済むような方法で提示され、人々に消費されていきます。私は常に実際に作用し、衝撃を与えられるような方法を模索しているのです。
(『ファニーゲーム U.S.A.』パンフレットより)
引用元はこちら、【人は現実と向き合うことを嫌う(映画『ファニーゲーム　U.S.A.』の感想)　－　双風亭日乗】
さて、ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記の【2009-01-23 映画秘宝2008年ベストテン号が届いたよ】から。
映画秘宝のおともだち80人が選んだ2008年ベストテンとその成分
１　ダークナイト　マンガ　基地外　大殺戮
２　アイアンマン　マンガ　酒飲み女好き
３　ミスト　基地外　大殺戮　怪獣
４　ランボー最後の戦場　筋肉　大殺戮
５　イースタン・プロミス　ヤクザ　大殺戮
６　エグザイル／絆　チャイルディッシュな男　ヤクザ　大殺戮
７　ホット・ファズ　俺たちスーパー・ポリスメン　チャイルディッシュな男たち
８　クローバーフィールド　怪獣　大殺戮
９　ノーカントリー　基地外　大殺戮
10　ゼア・ウィル・ビー・ブラッド　基地外　大殺戮
というわけで、基地の外にいる人や怪獣やヤクザが大殺戮をする映画がみんな大好きなんですね。
うーむぅー。以下、そのベストテン作品です。
エグザイル／絆はまだＤＶＤ化されてないんですよねー。
　　　　　
　　　
町山さんのポッドキャスト「映画『ダークナイト』の興行成績が、日本ではどうしてイマイチだったのか」も面白かったよ！　あたしゃこの映画のことを全然理解できていなかったということもよくわかりました。
【2009-01-22 『ダークナイト』のジョーカーとミルトンの『失楽園』】
年が変わってから数通目のヒグマカードのお申し込みが届いたよ。猫村さんシールで封をされてました。かわいいー。さて、お申し込みの方からヒグマさんに質問があるそうです。
ヒグマは黒ちゃんですが、毛の根元って白色ですか？　ウチの子も黒猫なのですが、根元は白かったです。猫の模様って本当に不思議！
いかがですか、カサイさん。うちの猫の毛の根元は白いです。１本１本に猫の毛ってこうなってるんだーという柄つきで、織りあげたら不思議な猫紬ができあがることでしょう。
えぇ、ふっさりは白く、腹は黒く。

飾り付けられた！と静かに憤慨するウカエさん。
お気づきの方もいらっしゃるかと存じますが、ウカという名前は、googleで「物欲」で検索すると5,210,000 件中5位に表示されるスタパ斉藤さんちの猫ちゃんの名前から拝借したのです、なんでかね。