能楽はキャッキャウフフの躍動美/第8回 奥川恒治の会「安宅」

 
※上の作品はイメージ画像です。
日曜日は、友人に誘われて国立能楽堂まで能楽師奥川恒治さんの会に。源平しばり・未来への継承というテーマで、狂言は「樋の酒」、仕舞は静御前の「吉野静」と牛若丸と武蔵坊弁慶が出会う「橋辨慶」、最後に能「安宅」を。すべて面をつけないもので、牛若丸なんて七歳の凛々しいお嬢ちゃんが演じ、そりゃぁもう会場中がほんわかした雰囲気に。かわいかったです! ひらりひらりと五条の橋をよく舞っていました。
さて、「安宅」はいわゆる勧進帳のお話で、歌舞伎では6人しか山伏が出ないんだけど、お能では総勢12人の山伏が狭い舞台の上を押し合い圧し合いするのです。うふっ☆ 山伏だらけの運動会! 関守の富樫がいう、「あいや、またれい!そこの怪しげなヤング・イケメン、もしかして源義経じゃなかったりしない?」、弁慶が率いる山伏軍団がそれに答える、「なっ、なに言ってるんすか!俺ら山伏集団っすよ! ほらっほらっ!」と十二人の山伏が団子状態になって、富樫に迫る、迫る迫る、団子状態になって迫る、んもぅ、いままでのお能観劇の中で、一番の萌えタイムでした☆
能って、思ったほど幽玄でもなかったりするのが楽しいですね。
よかったですー。とてもよかったですー。観世九皐会さん、オールスターズ大登場という内容で、ああいう会の開催は、スタッフの皆さん・裏方のみなさん、ご苦労が多かったのではないかと思います。お招きいただきありがとうございました。素晴らしかったです!

2 COMMENTS

はつき

お能感激なんて、しゅてきだわ。
「安宅」見てみたいんですよね、歌舞伎ファンとしては。お能を見ているといつも意識がなくなるので、そうならないお能も見てみたいです(^^)

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スガ

私、思うんですけど、お能ってすっごく誤解されている芸能だと思うんですよ。「安宅」なんて本当に人は多いわ、幽玄タイムゼロだわで、全然寝る暇ないです。で、安宅って、人を揃えるのが大変だそうで、なかなかに珍しい演目だそうです。
今度やる情報ゲットしたら声かけますね、ずっと先かもしれませんが。。。あぁそんなことでしたら、お声かければよかったです。歌舞伎クラスタの方たちにお能の愉快さを知ってもらうよい機会でしたのに、悔やまれます!

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