うまいもの作る女のプライドよ/キャサリン・ゼタ・ジョーンズの「幸せのレシピ」

 
あらすじはWikipediaから。
マンハッタンのレストランで料理長を務めるケイトは、完璧主義者。新たに副料理長として入ってきたニックは、ケイトとは正反対のタイプで、ときに衝突することも。さらに彼女は、突然亡くなった姉が遺した娘、ゾーイと一緒に暮らすことになる。
ケイトはアラサーオーバー・アラフォー未満の働くお姉さんで、キャサリン・ゼタ・ジョーンズが演じてます。キャサリン・ゼタ・ジョーンズといえば、マイケル・ダグラスのお嫁ちゃんでもありまして、25歳差のご夫婦でもございます。副料理長のニックは、アーロン・エッカート。バットマン・ダークナイトでハービー・デントことトゥーフェイスを演じたあの彼です。本作では、イタリア料理大好きな陽気で明るく技術もしっかりとあるシェフでありながら、おちゃめで人の気持ちをよく汲み取ることができるといった役どころを演じてます。うん、なに、その無双っぷり。強気で完璧主義者のケイトも最初はニックに対して敵意しか持てませんでしたが、ゾーイとの暮らしを始めるにあたり、ニックの存在が大きくなり・・・。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズという女性自身に「甘々」という印象が少ないので、ふんわか・ゆるふわ・ラブストーリーというよりは、美人でキャリアがあるってのも大変だねぇ、と微笑ましく見られる作品です。アーロン・エッカートがキュートで困る。こんな懐にするっと入ってくる男を、あからさまに警戒しちゃうケイトのキャリアのこじらせっぷりが愛らしい。仕事場に対する不満は少ないケイトだけど、敵は「自分より才能のある新参者の副料理長」じゃなく、「自分の意向とあわない店長兼オーナー」だと気がついたところで物語はまーるく終わります。グッド! 
「見るべき映画」というクラスの作品ではないですが、静かな夜にふっさりした生き物を脇に置いて見るにはちょうどいいんじゃないでしょうか。
髪を後ろでまとめ、細く一房だけを垂らして料理をつくるキャサリン・ゼタ・ジョーンズが、長髪時代の福山雅治にしか見えなくなって困りました。あんちゅあぁーん、あんちゅあーん、といいながら、包丁振るい出したらどうしよう、とか!

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