木蓮の江戸友禅を思い出す/高畑勲『かぐや姫の物語』

かぐや姫の物語 ビジュアルガイド (アニメ関係単行本)

「仕事の山・・・超えた?、かな・・?」と時計を見たら午後6時50分、「えっと、今日、レディースデーだったよね」とTOHOシネマズのサイトをチェックしてさっとチケット買って、「そうよ、私は、目の下にクマを作った小人さん、みんなが夜中に寝ている間にせっせと手を動かし、あーら不思議、『ウカヌマさん、リニューアル終わってたんだー、おつかれさまー』と翌日昼間に声をかけてもらう、そんな目の下にクマをつくった小人さん!!! 素顔では山を降りることはできないのよー!」というわけでマスクして地下鉄に乗って、標題の映画を銀座で見てきました。

 近頃の劇場公開のアニメってのはこんなことになってるのかー!!!

事前に素晴らしい絵の作品だと聞いておりましたが、ほんとうに・・・すごい。。まだちっちゃいちっちゃいタケノコな姫ちゃんがニコッと笑い、季節が進み、春になり、ぱぁっと木蓮が花開く場面、私の今日の一番よい画面はそこで終わりました、開始10分とかです。

あの木蓮を描いた訪問着が・・ほしい・・・江戸友禅で・・昔見た・・・いまでも値段覚えてる・・・あの木蓮の訪問着・・・・なぜ買っておかなかったのか・・・・・、なぜあの木蓮の・・・控えめな友禅の・・・あの訪問着・・・着ていく場所がなくったって、あれは持っていればそれだけで幸せになれる一枚だったのではないか・・・・、人生でそんな着物に何度出会えることじゃろうか、あぁ、どうして買わなかったの、あたい、バカバカバカ、あたいのバカー!! そんな後悔がぐるぐるぐるぐる回っておりました。ビジュアルブック買って、塩瀬の帯にいつか描いてもらおう・・・そうしよう、そうしよう・・・。

声優が豪華、橋爪功と仲代達矢がよかった。作品の核となる地井武男さんの声がいとおしすぎる。捨丸兄ちゃんが割りとひどい。肩パッド帝、悪くないです、橋爪功のありもしない法螺話のくだり、あれ、ずーっと聞いていたかった。嫁入り前の娘さんがご覧になったらマリッジブルーになりそうな映画ですね、捨丸兄ちゃんがひどいし。原画展やることがあったらぜひ見に行きたいものです。綺麗だった。

あの雉のシーン、よくできてるよね。雉ってあのように動く。

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