鶴見区でミリオンダラー・ベイビーを/映画「百円の恋」

百八円の恋

あらすじは公式サイトから。

32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。

ある日離婚し、子連れで実家に帰ってきた妹の二三子と同居をはじめるが折り合いが悪くなり、しょうがなく家を出て一人暮らしを始める。夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつくが、そこは底辺の人間たちの巣窟だった。

心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習するボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。

そして恋が始まるんですけどね、いやぁ、全然期待してなかったんだけど、すごく面白かった。100円ショップに集う面々の底辺っぷりがまたすさまじく底辺。ゲスの極みなおじさんが本当にゲス! 安藤サクラの部屋に転がり込んでくる新井浩文も相当クズ! 100円ショップの深夜の廃棄食品を狙ってやってくる根岸季衣の電波っぷりもすさまじい。32歳・独身の堕落したニートっぷりを遺憾なく演じきった安藤サクラも素晴らしい。これらのゲスやクズや電波を描ききった脚本が素晴らしかったと思う。

音楽もすごくいい。サウンドトラックあったらほしい、と初めて邦画を見て思った。安藤サクラがトレーニングを重ね研ぎ澄まされていくシーンでかかっていたあの楽曲だけでも自分のiPhoneに入れておきたい。挿入歌は「百八円の恋」というタイトルで、うん、これはまぁ最近の若い人の楽曲よねぇと思うのですけれども、こんなところにも増税の影が!

公式サイトの新井浩文と松田美由紀さんのインタビュー再録がすごく面白い。新井浩文は、映画「青い春(2002年作品)」で松田龍平と共演してましたのん。そんなつきあいの長い人たちだからこそのお話が、うふふふ。おもしろいものですねぇ。
http://100yen-koi.jp/special.php

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