これ絶対、「最強のふたり」から味しめた「ゆるふわ邦題疑獄」案件だよなー。原題は「QU’EST-CE QU’ON A FAIT AU BON DIEU?」、英語だと「WHAT IS THE GOD MADE YOU?」英語版タイトルは「Serial (Bad) Weddings」、ぬぬぬぬー。なんかこう、フランス異人種間問題は「最高」「最強」ってつけとけばいいんじゃねって感じがあのそのあのその。
あらすじはギンレイホールのサイトから。
フランス・ロワール地方に暮らす敬虔なカトリック教徒のヴェルヌイユ夫妻。3人の娘たちはそれぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人と結婚し、せめて末娘だけはと願っていたが… 多様な人種や宗教が混在するフランスの社会背景を風刺し、異文化や偏見による騒動と家族愛を描いたホームコメディー!
2013年に撮られた本作品を、フランスで起きた様々なテロ事件を振り返りながらみるとちょっともやもやする。美しくおしゃれなフランス美人四姉妹や、ロワール地方のプチ貴族のような屋敷でしゅてきインテリアに囲まれて暮らすヴェルヌイユ夫妻の様子や、ファッショナブルなアフリカン家族の装いとか眼福要素もとても高いんだけど、こういうことを踏まえていてもああいう事件が起きちゃうんだよなーと思うとなんとも。クスクス笑えるホームコメディなんですよ、おしゃれでかわいらしくって無邪気な。
あるいは「おねえちゃんたちは好き勝手に結婚しちゃって、末娘に全部背負わせるのってどうよ!」という三女(あるいは四女)あるある映画として楽しむのもよいかもしれません。四姉妹が連続してフランス人と結婚しなくてがっかりしちゃうご両親の気持ちもよくわかるし、こんなフランス美人四姉妹をフランス人男子の誰も射止められなかったっていうのも根深い問題なんじゃないのと思ったり。わたしのまわりも「嫁さん(婿殿)が外国人」って事案は当たり前のものになっているし、甥っ子の結婚相手も日本人じゃなかったりするだろうし、なんとなくの予感だけど。「あと20年もすればどこの国のどこの人っていうのが溶けてなくなっちゃってみんな一緒になると思うよ」と母親がよく言っていました。ほんとにそうなるんだろうね。