俺の名前は濱マイク海の響を懐かしむ

我が人生最悪の時 ― 私立探偵 濱マイク シリーズ 第一弾 [DVD] 我が人生最悪の時 ― 私立探偵…の他のレビューをみる» — フォーライフ ミュージックエンタテイメント ￥ 2,346 (2002-08-07)

お友達のお父様のお通夜に横浜は横浜市営地下鉄の某駅まで。
その駅は、学生時代、私が暮らしていた街の駅でもある。
ＪＲから横浜市営地下鉄の乗り換えは小田原寄りの車両が便利だったはず、と東海道線で横浜駅まで。ＪＲ横浜駅で乗り換えたのは何年ぶりかわからないけれど、駅が寒々しいほど広く明るくなっていておのろいた。ジョイナス・高島屋方面に向かってあるくと、クイーンズ伊勢丹がお出迎え！　あれ？　ここ、薔薇のマークの高島屋じゃなかったっけ？　ジョイナスっていまだにジョイナスでぶれないなぁ～と思いつつも、市営地下鉄への乗り換え口近くにタリーズや小奇麗なキオスクができていたりして、二度驚く。
キラキラに改装されたＪＲ横浜駅構内を抜け、市営地下鉄構内に入ったったら、相鉄線よりもさらにブレない横浜市営地下鉄カラーに。あの青いタイルは昔のまま、御影石を削ったような階段も昔のまま、ちょっとずつ横浜市の財政的に手をかけられるところを改装して、ホームドアも設置されていた。運賃もちょっとだけ値上がりしてた。
ホームに降りて上大岡方面行きの電車を待つ。行き先案内表示に「湘南台行き」と書いてある。湘南台ぃぃぃぃ？　市営地下鉄は戸塚終点に決まっています、キリッ！　
そうだ、どこかとすっごく長くつながったのよね。新横浜方面も随分と延伸していてもうよくわからない長さになっている。そうかー、市営地下鉄はこんなに発展していたのか。
電車がやってきたので、しずしずと車内に。オレンジ色の椅子に座り、ドアの上の「次の停車駅は●●ですよぅ」という掲示板を眺める。横浜駅からその駅まで数分ほどの目算でいたのだが、思ったよりも駅の数が多い。頭の中で、駅の名前を思い出してみる。
　横浜、高島町、桜木町、伊勢佐木長者町、吉野町、蒔田、弘明寺、上大岡
はい、失格！　元横浜市民を名乗る権利がありませんね。横浜ベイスターズの聖地・関内が抜けています、ＪＲの駅ですぞよ、マダム！　（そういや、横浜ベイスターズも、今シーズンから名前が変わるわけだが）
　横浜、高島町、桜木町、関内、伊勢佐木長者町、吉野町、蒔田、弘明寺、上大岡
はい、またまた失格！　マダム、伊勢佐木長者町と吉野町の間にも駅がありますぞよ！
　ええー、なんかあったっけ？　
ありましたよ！　阪東橋ですよ！
　・・・あぁ、あったねぇ、阪東橋。狩場線の乗り場もあるところだよね。
　私の中では随分印象が薄い駅じゃよ。
そんな脳内小芝居をやってるうちに目的の駅に到着。斎場まで案内係の人が立ってらしてて、おつかれさまでございます。先生をやってらした方ということで、教え子さんがたくさんきていて、斎場のまわりをぐるりとご焼香待ちの行列が。こういうオフィシャル要素が強いお通夜は久しぶりで、精進落としの席はちょっとした同窓会になっていた。喪服なのに、斜めがけのショルダーバッグの男性や（多分、大手電機メーカー・勤続二十数年・研究職）とか、海外出張多し・エネルギー系企業勤続二十年・いやぁいいスーツ着てらっしゃるわぁ、などといった方々に囲まれつつ、ささっとビールいただきながらちょいと時間つぶして、ご焼香の列が少なくなったところで遺族席のお友達を直撃、渡すもの渡してきただよ、カサや。にぎやかなよいお式でした、いや、よいお式っていっていいのかどうかわからないけれど、多くの人に見送られてよかったと思います。
帰りに、今まで参列した「友達の親」のお通夜の席を順々に思い出しながら、この冬、はじめて袖を通した黒いコートのポケットの中をさぐる。かさりとなにかの音が。
　いやぁぁぁ！！！ウカ様のねずみのおもちゃがなぜここにぃぃ！！！！
そんな横浜駅東海道線ホームの夜でした。

※撮影用にとりだしただけで、ウカ様が襲撃。中にマタタビでも入ってるのかしら。
※画面左のもっさりした森の妖怪のような生き物が、ウカ様です。