冬うらら歯医者に通うことにした／最近の歯医者ってこんなことになっているんですね

虫歯が痛くて鏡で口の中を見てみたら、奥歯がえらいことになっていて、これは遺憾と歯医者を予約することに。しかしどこの歯医者に行ってよいのかよくわからない。近隣すぎるのもなにかあった後で、通りでうっかり出会っちゃったりするのも大変に気まずい。歩いて１５分以内で（むしろ歩いて１０分以上の距離があるところで）、ネットで初診の予約ができて、ＳＥＯ対策もちゃんとしてる比較的若い人がリーダーシップ取ってる歯科医に通いたい。できればあまり遅い時間までやってないような、日曜日がしっかり休診日になってるゆったり経営の歯医者がいい。「どうしてこんなことになるまで放っておいたの！」「いい年して歯の管理もできないんですか！」「そんなんだからいつまで経っても飼い猫にガブガブと噛まれるんですよ！」などといきなり叱りつけたりしない、ゴールデンカムイの杉元佐一のような厳しさの中にもマヌケなまでのやさしさがあるような歯科医がいるところに出会いたい。一年かかってもいいから、きちんと通い続けることができる歯医者さんに通いたい。それで結局、駅名＋歯科医で検索して、ホムッペのできはちょっと古いけど、誠実そうな作りの「ここかなー」と感じたところに予約して行ってみました。

そしたらエステみたいなおしゃれでリラックスできる快適な歯医者さんでした。
ぎゃふん！（ぎゃふん？）

・待合室が広くてゆったり。
・受付スタッフは白衣じゃなくてスーツ、エステっぽい。
・ドクターが怖くない。あんまり脅してこない。まるで杉元佐一のようだ。
・ドクター、診療台に座った私に向かって「まずは数ある歯科医の中でうちを選んでくださりありがとうございます」と挨拶。ザ客商売！
・設備が新しい。
・診療台に寝かされたとき、自然に目に入るところにモニタがあり、世界の車窓からみたいなのんびり映像をずっと映してくれてる。和む。怖くない。岩合さんの猫番組にしてくれればもっとよい。
・衛生士さんのおっぱいが大きい。
・よく「衛生士さんのおっぱいが当たってくれるので、辛いのが我慢できる」という書き込みを見かけますが、あれって本当なんだ、と和む。
・もう一度言う、衛生士さんのおっぱいが大きい。
・衛生士さんも優しい。
・衛生士さんの言葉遣いが過剰すぎない丁寧さで気持ち良い。
・歯の中に入れる機械の音が静かで振動が少ない。技術の進化が！
・初診した帰りに買わされたうがい薬がすごくよい。朝、口の中が快適。
・ここでは「予約」のことを「約束」といっている。「予約」だと破られるけど、「約束」だと守られるんだろうな。
・「次の治療では担当医が変わります」と受付で言われました。へーそういうものなのかーと歯科医をあとにしましたが、その２時間後に電話が。「さきほど担当医が変わると受付でお伝えしましたが、ウカやんさまの担当はずっと最初のドクターですからご安心ください！」と院内で一番えらいと思われるスタッフさんから平謝りされた。えーなんでーどうしたのー？　あたい別に誰でもいいよー、気にしてないよー、はっ、それともなにか平謝りさせるようなオーラが出てましたでしょうか。だとしたらそちらのほうが問題ではないですか、私の！

実際どんなコンサルが入って「予約」を「約束」と言わせるようにしてるんじゃろうかねー、待合室をああいうしつらいにしたんじゃろうねぇー。激戦の歯科医業と聞いておりますが、この歯科医を見ていると有効な施策をバンバン打ってくるコンサルが入ってないわけがない。敵は（敵？）患者とはみなさず客としてきちんと扱ってくれる。経営に余裕がある雰囲気は患者の心を安らかにしてくれる。いまの歯医者って、常連確保のためにここまでするのですね。またドクターの歯がピッカピカ。新庄みたいにピッカピカ。これは大変な説得力。私も会社のホムッペをきちんと作り直さないと、Ｙｏｕ、誰も発注してくれなくなっちゃうよ！

壊滅的な状態だった虫歯は親知らずちゃんで、来週抜歯することになりました。「魂がへし折られるほどの激しい治療だったら一日の終わり、夕方の時間帯にしてください」とお願いしたら、「いまはそんな治療はしませんから、大丈夫ですよー」とおっぱいの大きい衛生士さんが微笑んでくれた。あぁお願いします。この歯医者が、完治するまで通い果たせる歯医者さんでありますように！　ここが歯医者難民の終着駅でありますように！