ヒグマ更新

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武士の一分を最後まで見た。実は、当初木村さんの現代っこぶりに辟易して10分で見るのをやめてしまったのだ。話の筋は知っているし、と思い、昨夜改めて寝しなに見てみたら、事件がおきてからよくなってきた。うむ、なるほど、さすが。仇役の坂東さんは、少々演技が歌舞伎寄りでドラマから浮いているような気がした。また、夜間の屋内が若干明るく、あれれ?と思ったりもしたが、貧乏藩士の暮らしぶりの隅々までわたる再現力にはうならされた。
この作品は、時折憂いに満ちた表情を見せる人妻・壇れいと、主を子どものころから見守ってきたじいや兼中間そのものの笹野さん、そして主人公の木村さんとの、つつましやかで丁寧な暮らしぶりをじっくりと味わうのがよい映画やも。食事のシーンが多い。これでもかこれでもかといくらいある。このシーンに込められた、一日一日をつつがなく、つつましく、まじめに幸せに暮らす、というメッセージがよかった。一日一日、粛々と生きる。うむ、梵天丸もかくありたい。

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