よくわかる「レバレッジ」講座


めりこめ、青春!
【Page 532「ディレバレッジ パート2」 2008年7月29日 】
そのビジネスモデルの根幹というのがレバレッジ(テコ効果)である。商業銀行も投資銀行も自己資本の10倍から30倍に及ぶ資金を借入れ、住宅ローン、クレジットカード債権、自動車ローンなどを買い取り、証券化して切り売りしてきた。“おいしい”商売の蜜をたっぷり吸うためには、10倍から30倍のレバレッジを効かせることが当然の経営戦略とされ、株主もそれを望んだ。皆、ハイリターンに目が眩み、ハイリスクの面を忘れていた。リスク意識が麻痺していたわけだ。筆者の投資銀行の友人たちも、その当時は、リスクなどにこだわっていては、出世は覚束ないと公言してはばからなかったものだ。勝てば官軍の世界であった。
しかし、レバレッジというのは怖いもので、プラスに働く時は儲けを10倍から30倍に膨らませてくれるが、いったんマイナスに転じるや、損失を10倍から30倍に膨らませてしまう。例えば10億ドルの自己資本の銀行が、目一杯借り入れて300億ドル分の住宅ローン債権を買い取ったとする。その後、不動産価格の落ち込みで、300億ドルの債権価値が5%下落しただけで、この銀行は15億ドルの損失を蒙り、自己資本の10億ドルはいっぺんに吹っ飛んでしまう。中東の政府系ファンドにでもすがって、不足分の5億ドルの穴埋めをせねばならぬ。
仮に300億ドルの債権価値が2%下落しただけでも、この銀行の自己資本は6億ドル減って4億ドルしか残らない。そうなると、これまでの債権買い取りとか融資に回せる金額は、4億ドルの自己資本に最大30倍のレバレッジかけたとしても120億ドルが限度である。300億ドルの貸し出しを120億ドルに圧縮せねばならぬ。これが“信用収縮”とか“貸し渋り”と言われる現象である。

にゃるほどー! 世界で(つーか主にアメリカで)何が起きたのか、とてもわかりやすい内容だと思いますので、お時間のあるときにどうぞー。

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