甲本雅裕さんのような婿がほしい! 映画「花のあと」


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¥ 3,243

(2010-09-24)


藤沢周平の同名の短編「花のあと」を原作にした映画「花のあと」。短い物語ながら初めて読んだときから一遍で好きになったおはなしで、映画化されたときは見にいこうかちらどうかちら、と逡巡した末あまり人気が出なかったからか早めに公開終了してしまい、結局見はぐってしまったこの映画。見る機会を得た。見た。よかった。甲本雅裕のような旦那がほしい、そりゃーもーほしい、全力でほしい。


海坂藩で五百石取りの家の一人娘・以登(北川景子)。剣術に夢中で道場破りも何度かしちゃう女の子。でも、武家の娘ですので、立ち居振る舞いが粗雑ということもなく、花嫁修業もこなしている毎日。彼女には数年前に会ったきりの許嫁の才助さん(甲本雅裕)がおり、江戸詰めからもどってきてから結婚するとかしないとか、えー、私、結婚するんだー、といったぼんやりんぬな毎日。ある年の春、城内を開放してのお花見の席で、イケメン剣士・内藤孫四郎どのと会話を交わす。「相当な剣術使いと伺っておりますが、一度手渡せしていただきたく御座候」というわけで、以登パパ(國村隼)立会いのもと、お屋敷の道場内で竹刀で試合うふたり。竹刀以上になにかを交し合った二人だが、その部屋住み・孫四郎にも三百石の家への婿入りの話が決まっており・・・・。


で、この映画、市川亀治郎がたいそうな極悪人として登場いたします。亀治郎の下種っぷりを拝めるだけでも価値あります。
そして上でもおはなししましたが、甲本雅裕が素晴らしい、婿にするなら雅裕さんですわ。食事どきにおかわり何杯もするけど、友達呼んで「げへへ、俺の嫁さん、かわいいっしょー」と自慢したり、長酒したり、「俺おしっこー」と酔っ払ってペロンと北川景子のおしりを触ったりするけれど、あぁそれでもやっぱり婿にするなら甲本さんです。続きは見てのお楽しみー☆ 
時代小説の雰囲気たっぷりに、生真面目に作られた作品です。機会がありましたらぜひ!

2 COMMENTS

koyuki

ええとこんにちは。Y田です。
私もこの映画観たかったんですが、気がついたら公開が終わっていました。
時代劇が好きなんですが、藤沢周平が原作の映画はどれも秀作ばかりでことさらいいですすね。
小説もなんかビジュアルっぽいというか、その場の様子がありありと想像できるような印象を受けます。

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スガ

あんな短い作品を丹念に107分の物語に描ききった制作チームが素晴らしいです。
藤沢周平の短編で好きなのは、「気弱で仕事がまったくできない男と縁を切って、大店のおかみさんにおさまった女が、ある年の正月、店の前に小遣いせびりにきた薄汚いおこもさんが自分の前の男だと気が付き、愕然とし、今の境遇に感謝する」という話です。
いろんな意味でシャレにならないねー☆

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