山の日に山の国から西瓜来る／三連休Amazon Prime Video 祭り／ハイキュー!!

お金使わぬ夏休み開幕！　iPad で動画再生しながら刺繍しつつ、猫とイチャコラしている間に夏休み前半の三連休が終わりました。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

2015年作品。ブタペストでＬＯＳＴのソーヤーが殺されるところから物語は始まる。トム・クルーズとサイモン・ペッグがふしぎな道具を駆使してクレムリンに潜入、成り行きで爆破、おおごとになっちゃったのでトムやん地下に潜ったのちドバイに移動、ブルジュ・ハリーファ・ビルで大暴れ、最後にムンバイに移動してインド人大富豪に対して女エージェントがお色気作戦開始！　駐車場でのギッタンバッタン死闘の結果、世界を危機から救ったトム・クルーズ。しかし、安息の時間もつかの間、彼には、次のミッションがくだされたのだった・・・

世界ふれあいテロ紀行！　トム・クルーズ主演のアクション映画のなかでも問答無用の夏休み映画の真骨頂って感じでとても好き。セクシー女エージェントは、プレシャスで福祉学校の先生役やってた女優さんだった。びっじーん！

オール・ユー・ニード・イズ・キル

原作日本のラノベ、主演トム・クルーズ！　戦場に行きたくない軍の広報担当のトム・クルーズが、調子ぶっこきすぎたため降格の上、激戦地に送られる。戦闘に不慣れなトム・クルーズは鬼軍曹をはじめ分隊のみんなにいじめられ安全装置の外し方も教えてもらえないまま、戦闘の日の朝を迎える。素人なりに奮戦した後あえなく死亡。しかし目が覚めたら、激戦地に送られたその瞬間に戻っていた。何回かそのようなループを繰り返すうちに自分がタイムリープしていることに気が付き・・・

鬼軍曹役の吹き替えは大塚芳忠さん。大変な鬼軍曹っぷりで大塚芳忠の声がぴったり。「おまえたちは蛆虫だ！」「イエッサー！」「戦場でのお前たちの仕事は！？」「敵を殺す！」「そーだー敵を殺すことだ！」、すべてのセリフがアニメ版「ゴールデンカムイ」の鶴見中尉のビジュアルで立ち上がってくる。声の破壊力が凄まじい。鶴見中尉にいじめられるトム・クルーズという時空も次元を超えた映画。素晴らしい映像体験でした。

ふふふ、しかしなぜ宇宙からの侵略者が世界的観光地であるルーブル美術館を活動の本拠地にしたのかしら、地球の歩き方で予習したのかな？

藤子・F・不二雄SF短編＜PERFECT版＞

e-books で１巻と２巻が無料開放されていたので。昔読んだことがあるような気もしたので懐かしく２巻を。名作「ノスタル爺」のほか、生きながらにして政府主導で行われる姥捨て事業「定年退食」、地球存亡の危機なのに偽情報を出し生き残る市民見殺しにする市民を選別する「箱舟はいっぱい」などゾゾゾゾっときました。それっていまのことじゃん、みたいな。ノスタル爺は1974年（昭和49年）発表作品。戦争が終わってまだ30年しか経ってない時代。今から30年前って1990年のバブルの時代なんですから、えぇもうえぇもう。

漫画「ハイキュー!!」

お口直しに明るい漫画を読もうと、週刊少年ジャンプで大人気を博していたバレーボール漫画「ハイキュー！！」の１巻から３巻までを読む。週刊少年ジャンプやべえ、絵がうまくて話がうまい漫画を描く作家がボンボンでてくる。ボールを自陣に落としたら負けという球技であるバレーボールの面白さを余すところ無く描かれている、おもしろい。いままでもバレーボール漫画は多数発表されてきたけれど、ちょっと群を抜く面白さ。本作の連載が始まったとき、アシックス、ミカサ、モルテン、ミズノの広報担当のみなさんが力強くガッツポーズしたことでしょう、「これ、バレー人口がめちゃくちゃ増えるやつじゃん！」と。

さて既刊全４４巻も読みたいなー、しかし主人公の成長の行末を見届けたらそのコミックスは多分古本屋に売るんだよなーどうしよっかなーとアマプラのラインナップを見ていたら、アニメ版「ハイキュー!!」が公開されていることを知る。見始める。助かりました。

アニメ版「ハイキュー!!」第一シーズン

第一話のセリフの一言一句が漫画版と同じなので安心して見始める。見ているうちに「この瞳孔の開き方、『風が強く吹いている』で見たことある」「この横顔の鼻のライン、『風が強く吹いている』で見たことある」「この水分の感じられる風景の描き方、『風が強く吹いている』で見たことある」「この美しく上品な旋律の劇中歌、『風が強く吹（以下略）』」と気付きそこからProduction IG 制作とわかり、さらに安心して作品に没入する。

いやぁすごい。箱根駅伝作品「風が強く吹いている」では、箱根駅伝予選会に出場した40数校約500人の出場選手すべてにキャラクターデザインを施したというお話を聞きました。ちらっと画面の隅っこを走り去る選手のひとりひとりに名前と個別の顔を与えたというのです（もしかしたらプロフィールも個別に）。作品を作り上げるまでのすさまじい執念にいち視聴者ながら驚いたものですが、「ハイキュー!!」はそれを上回る濃密さ。
（コートの６人＋ベンチの６人＋監督＋コーチ＋マネージャー若干名）✕（練習試合＋公式試合の）対戦校たくさん。ふえええ、大変な人数！！！　しかも陸上競技と違ってセッター、アタッカー、リベロと役割も様々、使う筋肉もみんなちょっとずつ違う！　なんてこと！！　

なので、声優さんもたくさん登場しておりまして排球声優伝説と名付けたい。ゴールデンカムイで戦争に行ったばかりに悩める秋田マタギとして生きるしかなくなった谷垣源次郎の声を演じている細谷さんが、この作品で悩める大エース役を演じている。よかったね谷垣、次の人生では青春エンジョイしてるよとまた時空が歪んだりした。

わたしも高校時代バレーボールをやってましたので、大会の応援の声だとか体育館の雰囲気のリアルさが身に詰まる、予選大会でやらかした失敗を思い出したりして胸が痛くなった。ぐぅぅぅ。レギュラーに選ばれなかったけど半年間一人でサーブの練習をしていた山口くんが、ピンチサーバーで登場するたびに「山口くん、がんばれええ」と声あげちゃうんですよ！　主人公の日向くんたち世代が三年生になったら、山口くんがキャプテンやればいいんじゃないかな？　彼しかいないと思うよ！？　色違いのカイ・シデンみたいなキャラクター造形なんだけど、ほんとに山口くんがキャプテンやるといい。

それで刺繍しながら「ハイキュー!!」を連続再生しているのですけれども、これらのコンテンツ消費に一銭も使っておらず、そういうところも含めてすごい。コロナ恐ろしい。アマゾンプライムビデオ恐ろしい。