どちらかというと暑がり、冬でも比較的薄着、とはいえ、お腹が冷えるのは避けたい。お腹側にちょこんとシャツをインする「フレンチタック」も、昨今のナウでヤングなファッションだからというよりは、単に冷え防止が目的だったりする。数年前に通ったダイエット教室でも「腹冷えはデブのもと、冷たいものを飲んで中から冷やせば脂肪の塊がより固まっていくし、外から冷やせば体調が悪くなる。お腹を冷やして体によいことはなにひとつありません」と教えられ、以降気をつけるようにしています。
あるとき、華奢な女性がTシャツの下に「見えてもいいキャミソール」を着用しているのを見て、えっ、Tシャツってそうやって着るものなのかと雷に打たれ、以来重ね着がデフォルトとなりました、なりましたが、それって肩凝りますやん! 肩が凝りますやん! とっても凝りますやん! ユニクロのキャミソールなんて化学繊維でつるつるしているので、より肩が凝るんですよ。
下着が透けて見えるのは他の方法で解決するとして、肩こりもお腹冷やすのは避けたい、というわけで、ふらりと立ち寄ったお店でシルク混の薄手の腹巻きを買ってみました、1700円くらい。いやぁすばらしい。これを着用すれば、ユニクロのメリノウールのセーターの下にTシャツやキャミソールを着る必要がないではないですか、下着の上に直接着ちゃえるじゃないですか! もの自体はたいそう軽く、もちろん肩も凝らない、薄着で居続けることができるなんてなんて素晴らしい。世の中の人が腹巻きを買う理由がわかりました。みんなも買うがいい、重ね着が一枚減ると思います。
なんかウェストウォーマーとかいうしゃらくさい名前がついてましたが、いいじゃないですか、腹巻きで! なんでもかんでも言い換えればいいってもんじゃありません、「リーディンググラス」も「老眼鏡」、「実質無料」は「どこかで毟り取られている」「解約しづらい」、「回答を差し控えさせていただく」は「いったら俺が死ぬ」。思えば政治家が答弁で「しっかり対策していく」などというふわふわとした日本語使いだしてからおかしなことになってきたんですよ。ろくでもないなー。