春の蝿漫画雑誌の縁なぞる


♪ウカはバカ~ 一心不乱に爪を研ぐ~

サクリファイス
第10回大藪春彦賞・第5回本屋大賞第2位に輝いた近藤史恵さんの小説『サクリファイス』(新潮社刊)を、ヤングチャンピオン誌にて、菊地昭夫さんの作画により完全漫画化。原作小説を読んでから漫画を読む人には物足りなく思うところもあるかもしれませんが、その逆だったら積極的に原作小説まで手を伸ばしたくなるのではないでしょうか! 絵がきれいすぎる作家さんってなにかといろいろいわれるんだろうなー。
自転車レースのエースとアシストの関係を軸に進むこの物語、うぅ、いろいろここでお話したいんですけど、ミステリーなのでうまくネタバレさせずにお伝えする技量がわたしにはありません。サクリファイスの原作はこちら↓。

自転車レース好きでまだ読んでない方はぜひー!
原作小説もすごくおすすめに違いない!

東洋のストラディバリと呼ばれる実在するバイオリン製作師・陳昌鉉氏の青春と半生を描いた物語。ビッグコミック誌で『天上の弦』というタイトルで連載され、2006年に完結してますが、前からちょっと気になっていたので今回まとめてイッキ読み。
昭和4年、韓国で生まれた昌鉉氏、韓国に母と妹を残し、自身は自分の夢を叶えるために日本に渡るが、国籍がもとで行く先々で試練に遭う。しかし、「乗り越えられない試練は、神様は与えはしない」という言葉の通り、彼は、ストラディバリのバイオリンに一歩でも近づけるよう独力でその過酷な道を進んでいくのです。日本と韓国の国交が再開し、韓国に約二十年ぶりに帰国し、釜山港に降り立った昌鉉、そこで見たのは年老いてちいさくなってしまった母の姿。おろろーん。そこからのオモニとのやりとりのくだりは、脇にエリエール・ローションティシューを箱で置き、何度も鼻をかみながらえぐえぐと。おろろーん。オモニーニーニー・・・。
主人公の、ひとつの目標に向かって情熱を注いで、一日一日を懸命に生きていく姿に心打たれましたよ、おろろーん。
陳昌鉉さんの半生のあらましは、青春時代を過ごした木曽町(木曽福島)の公式サイトからどうぞ。

3 COMMENTS

たかとり

こんにちは!
サクリファイス、原作で読みました。
ミステリーという感じはあまりしなかったのですが
(一部あれ?と思ったところもあり)
わたしを自転車に引き込んだ師匠は
めちゃくちゃはまってました。
師匠と自転車に乗っていると「チカっ!」とかよく言ってます(どんだけ…)。
東京は気持ちの良いお天気ですね。
夕方出かけるので自転車にしようかと思案中です。
「天上の弦」もつい先日、某スーパー銭湯系の休憩室で1巻だけ…
続きが読みたいのでまた行く気がしますが…
普段行くにはちょっと遠いところなのが難点です…。
(しかし最近マンガを置く日帰り温泉施設が増えた気がします…。)

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スガ

えっ、「チカ」って・・・☆
私は、最後、チカちゃんがISOさんの行動を読み解く場面がありますが、それが崇高すぎてオロローン(これから読む人がいるかもしれないので変な日本語ですみません)。
漫画はね、伏線がすごくわかりやすく描かれているのです。原作も今度読んでみたいとおもいます。
天上の弦は、今、在日二世の方がオーナーの焼肉屋さんの仕事をしていることもあり、なんとなくそれも手伝って。山本おさむさんの絵って、すごく丁寧で圧倒されるんだけど、なんでか赤鼻に見えたり、おじさんの鼻の毛穴が開いていたり、えぇー、そこまで正確に表現しなくてもいいのにぃー、といつもおもっちゃうのは秘密です☆

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バレリーナの美貌ヌ ード…草刈民代がヌ ー ド写真集発売!!

朝日新聞の全面広告に女優、草刈民代(44)のヌ ー ド写真が登場した。
鍛え上げられたフルヌ ードは、写真集「バレリーヌ」の全面広告で、36年間のバレエ人生で培った完璧なボディーは本人の希望で撮影されたものという。
草刈は「いつの日か、何もまとわず、何の気負いもなく、カメラの前に立てるようになりたいと思っていました。それは、表現者としての強さがなければできないことだと思っていたからです。ダンサーであった私を写真を通して表現してみたかった」と話している。
http://kskrtmyn.blog.so-net.ne.jp/

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