やっぱりプロが好き☆


数年前呉服屋さんの展示会で、紅型染の日傘を買いました。
柄は芭蕉布を夏らしい色で描いたもので、この柄に一目惚れして購入しましたの。と、わざわざ「購入しましたの」と書きたくなるようなお値段のくせにっ、なんというか握りが太くて使いづらい。和装にあわない。あまつさえ留めるところがマジックテープ!!! なんなのその大雑把さ! 「紅型染で日傘を作りました」という企画ありきで、ふんぬー、おまえら日傘に愛情ないじゃろ、ないんじゃろーと販売担当者の首根っこを掴みたくなったりした。
しかし、どこか修繕するということもなく、そのままにしておき、先日、カサヤンがカサヤンだけに折り畳み傘の布を張り替えたいと、その傘の販売店六本木ヒルズのハンウェイさんに行くのにつきあった私、そこで「当店ではさまざまな修理を承っておりますが、握りも変えることができるんですよ」と店員さんの一言に開眼! 私の死蔵してる日傘の握りを竹のものに変えたいー!!!、という炎がムラムラと。
で、翌週改めて、くだんの傘を持参し「この傘の握りを変えてほしいのです」と訴えました。その結果、「お持ちの傘の握り部分は少々太く、当社が持っているパーツとサイズがあいません。ですが、こうやってお客様が持ってきてくださったので、一旦預からせていただきまして、職人と相談してみます」とお返事を。
それから一週間、「握りがご用意できましたのでお越しください」と電話が。なになに、サイズ太いから駄目だっていってたじゃん、解決したの?、とお店に出向くと、そこには、あの日傘にあったサイズに芯を削った竹の握りが二つ。「お持ちのものにサイズをあわせて削りました。2色ご用意しましたが、どちらがよろしいでしょうか?」とご案内を受ける。
 感動した!!!ものすごく感動した!!!
「やっぱやめたー」と言いかねないかもしれないのに、私の傘のサイズにあわせて削ってくれたことに、そして「そんなことするようなヒトじゃない」と客として信頼されていたことに、感動した、菅どうした! 竹の握りは6,300円、修理料金は2,100円、大きな金額ではないけれど、自社のサービスにこれだけ愛情と誇りを持って接している姿にも心を打たれた。ひとつのものを大事に、カスタマイズしながらでも丁寧に使い続ける、ということを手伝ってくれるお店の考えも素晴らしいと思う。梵天丸もかくありたい・・・。
男の人が、ちょっといい傘を持っていると「おっ!」と思いますが、そういうのってやっぱり、バーバリーとかなんたらーといったブランドの名前が冠してあるものじゃなく、職人さんが丁寧に作ったものであることが多いと思うのよ。いい傘は、いい運呼ぶと思う。みなさんもハンウェイさんでぜひよい傘を!
http://www.hanway.jp/

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