1ドルも100円超えて青嵐/レディー・ジョーカー読了

超えたねぇ。100円は超えないのかと思っていたけどねぇ。
昨夜、レディー・ジョーカーを読了。警察、一兆円企業、報道機関という三つの組織が、「レディー・ジョーカー」という犯罪グループにかき回され、それぞれが人生の何かを落とし込まれるという重層的なつくりになっており、さらに在日問題、被差別部落問題、総会屋事情、政治家の方々など、竹橋・新橋・永田町のトライアングルの地域にあるあらゆる出来事も盛り込まれていて、高村薫氏44歳のときの作品、脂も乗り、気力体力充実した時代の力に満ち溢れた小説でした。面白かった! 単行本三冊で1200ページくらいなんじゃないかしら。
wowow でドラマ版「レディー・ジョーカー」を放映していたそうですが、日ノ出ビールの社長が柴田恭兵、合田雄一郎が上川隆也、ふむふむ、この2人は妥当な印象でそれはまぁいいとして、物井のおじちゃんが泉谷しげるだったそうで。うん、悪くはない、悪くはないんだけど、ここはひとつ、お元気でしたら、若かったら、三國連太郎さんにやっていただきたかった!
渡辺いっけいが切れ者の警視庁課長の神崎(渡辺いっけいさんは最近刑事役でしか見てないなー)、合田さんとなにかと楯突くことになる警視庁の平瀬が津田寛治(特に特にナイス配役!!!!)、犯人グループに板尾創路(ナイスナイス配役!!!)、命知らずのフリーライター佐野さん役を松尾諭(これもナイス!)、などと。
ダブルフェイス-偽装警察-のような、骨太しっかりドラマをwowow はこれからも作っていくのでしょうか。ドラマづくり頑張ってるんですね。DVDが出たら見てみたいと思います。
↓ キャスト図です。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/ladyjoker/relation/index.html
登場人物が多いので、わからなくなるとこのページを見て、あぁ渡辺いっけいか、などと確認して読み進めたものです。1990年から1995年を舞台にしているので、自分のOL時代と重なり、あぁそうだったそうだった、この時代はこんな雰囲気だったと思い返しながら読みました。

2 COMMENTS

はつき

レディ・ジョーカー、最初に読んだ時の衝撃、わすれられない!日本という国をこんな風に描けるなんて⁉高村薫って人の、世界構築力にビックリしましたよ。

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スガ

その思いを新たにするのが、最新作の「冷血」だと思います。普段私達が感じているものの言語化できないでいるこの「社会」を描き出す力に圧倒されます。おすすめです。

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