世界が滅亡してしまったと思った猫


北側の一番涼しい部屋で気持ち良い昼寝をしていたウカ様、はっと目が覚めて周囲を見渡すと誰もいない。
「この静けさはどういうこと! きっと世界が滅亡してしまったに違いない! うわーん! どうしたらいいの!」 
しかし、傍らにはイリオモテヤマネコのぬいぐるみ(中)が横たわっている。「あら、私、こんな子、産んだのかしら? 私の召使がなにか知っているかもしれないわ」と訝しむ。
世界は滅亡したはずなのに、召使だけは生き延びていて、その部屋までぬいぐるみをくわえて運んできて、「ねぇ、私の召使や、この子になにか覚えがあって?」と問いただしている・・・、そんなシーンのヒトコマです。
子供の頃の夏休み、お昼寝してはっと目が覚めたらもう午後四時。、日はぐっと長く赤色を帯びたものになってしまっていて、蝉の鳴き声もミンミンゼミからひぐらしが優勢に。家の中には誰もいなくて、もしかしてもう次の日になってしまったのかと、心細くなったときのことを思い出しました。
関係ないけど、小2の姪っ子は、なにかを提案する時、必ず両手を振り上げて「そうよ! わたしたち、これから●●ちゃんのおうちを出て、真夏のプールへでかけるべきなのよ!」と熱く振る舞う。「おまえは、嵐が丘の北島マヤか」といいたくなるよな。東京駅で別れるときもそうやって「さようなら! ●●ちゃん、また会える日まで!」とホームでやってくれたわ。どうしよう、うっかり宝塚のDVDとか見せて変な方向へ進んでしまったら・・・・

3 COMMENTS

ふなき

ふふふ、末頼もしい子。二年生なら、宝塚初体験するにはちょうど良い頃合いね。全国公演か名古屋公演あたりで是非。

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さよ

最初の2行で、タイトルは覚えていないのに中身は鮮明に覚えている、
大島弓子さんの短編を真っ先に思い出しました。
悶々として検索の結果、「サマタイム」と判明。
涼しくなったら宝塚、観に行きたいです。
矢来のお能も・・・。

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スガ

暑い毎日ですな。
姪っ子をうっかりふなきさんにあわせて「ちがうっ!ジェーンの気持ちがわかってない!」などと演技指導されないように気をつけなくっちゃ!
大島弓子の短編、読んでみたいな。しかし、昔なつかし漫画もネットで検索できるすばらし時代・・・。ビバ!

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