今週の本と映画とお腹こわし猫/「コットンテール」「荒野の用心棒」など

概況

3/18-3/24 えぐっえぐっ、猫が、猫がお腹をこわして元気がない。この期間、4日連続で毎夜4cmほどの毛玉を吐き、お腹をかばうようにしてじっとしていることが多い。「ウカちゃんのアニー小屋」と呼んでいる北向きの部屋の物入れの中の段ボール箱に避難しているときもあった。夜は一緒に寝てくれない。にゃーんにゃーんと力強く鳴くことも減った。「ヒャッ」とい小さい声で訴えてくるだけ。ウカー、死ぬなー!!

説明しよう、アニー小屋とは!!
キャンディ・キャンディでアニーが泣いていた馬小屋のこと(確か)。雨の日にアーチーが迎えにくるあの馬小屋のこと(確か)。

キャンディ・キャンディ (2) 講談社コミックスなかよし (232巻)

20日を過ぎたあたりから少し元気が出て、膝の上に乗るようになってきたり、毛玉を吐く回数も減った。その調子で回復してほしい。

映画「コットンテール」

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本)

亡くなった妻(木村多江)の「私の遺骨をウィンダミア湖に散骨してほしい」という遺言を叶えるため、夫(リリー・フランキー)は息子(錦戸亮)の家族を伴いイギリスへ行くことに。。

日英合作映画、どちらかというと英日合作映画。原作はPatrick Dickinson の「Cottontail」。リリー・フランキーがイギリスの湖水地方らしきところを自転車で走っているポスターを見かけていたが、あぁなるほどそのような事情で自転車で走る羽目にあったのかと。

単なるイケメンだと思っていた錦戸亮がしっかりとした俳優になっていて感心した、さらに自宅に戻ってWikipediaを調べるまで錦戸亮と生田斗真を混同していた自分にも驚いた。また、リリー・フランキーがいつの間にか邦画界の欠くことのにできない重鎮俳優になっていることにも。木村多江のヤング時代を演じた恒松ちゃんがかわE! ダメな父親と成功した息子の対比が生々C! 湖水地方の美しさを存分に楽しめる90分くらいの穏やかな映画です。

ドル3部作「荒野の用心棒」4Kリマスター版

荒野の用心棒 完全版 製作50周年Blu-rayコレクターズ・エディション

タランティーノとかゴールデンカムイとかマカロニ・ウェスタンが下敷きになったものにずいぶんとお世話になっているのに、その起源ともいえる「荒野の用心棒」は見たことがなく、今回、4Kリマスター版が公開されたというので劇場で見てきた。

黒澤明の「用心棒」を下敷きに(その後、制作陣と東宝・黒澤明間ですったもんだがあり、本作の配給権は黒澤明事務所にいまもあります)、カッコヨ・チャーミング・激ツヨ・クレバー・ガンマンなクリント・イーストウッドが宿場町を牛耳る2つの勢力を戦わせ、残った方を自分が潰す戦略で暗躍ッ! そしてさらっと姿を消していくっ! これかーこれがマカロニ・ウェスタン! 想像していたよりも死者の数が大変多く、「刺青人皮一枚になにもこんなにしなくても」という門倉部長の声が脳内で響いたりもしました。

ロケはスペイン(なるほど!!)、ヒロインはドイツ人女性(ご存命で、女優引退後医師として活躍したそうです)、当時そこまでブレイクしていなかったクリント・イーストウッドの人生を変え、本作制作陣が東宝に支払った賠償金の多さに愕然とした黒澤明が世界を目指すきっかけとなった本作、まさにいろいろな意味で映画史に残る作品といえるでしょう。でも人が死にすぎ、エクスペンダブルズかと思ったよ!

「水曜どうでしょう」ユーコン編で、ユーコン川の川辺で荒々しい姿で登場してくる大泉洋のテーマ曲が、本作の挿入歌であることにも気づきました。ユーコン編大好き。あれを見て楽しそうだなーと思ってアラスカ旅行に行ったんですよ、あたくし。

ロシア映画「わたしの小さなお葬式」

私のちいさなお葬式(字幕版)

村にただひとつの学校で教職をまっとうし、定年後は気のおけない友人たちと大好きな本に囲まれ、慎ましくも充実した年金暮らしを送っている73歳のエレーナ。そんな彼女が病院で突然の余命宣告を受けてしまい・・・

2017年制作、100分映画。息子と母と鯉の映画。劇中挿入歌はロシア語の「恋のバカンス」。ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」のロシア語バージョンがロシアで大ヒットしていたなんてわたくしは知りませんでしたよ。いい映画だった! 時間があればぜひ!! 

映画「ひまわり」

ひまわり ブルーレイ [Blu-ray]

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの名作。イタリア軍がロシアであんな目にあっていたなんて、私は知りませんでしたよ。ベッタベタの悲恋物語だけど、こういう映画を作らなければならない時代だったのだと。ソフィア・ローレンとうちの猫、年齢がだいたい一緒だということにも気が付いた。今日からソフィアと呼んでもいいかもね。

映画「M3GAN ミーガン」

M3GAN/ミーガン(吹替版)

もっとゴシックな作品かと思っていたらバリバリのいまの話で、生成AIが引き起こすてんやわんやなホラー作品。ミーガンちゃんを演じているエイミー・ドナルドがとてもかわいい。ダンサーなので体の動きは一級で、本作ではスーツアクターとして活躍しています。そういう目線でみるとすごいよ、彼女。100分映画。気楽にどうぞ!

キム・ヘジン「君という生活」

君という生活 (単行本)

短編小説。全編の下敷きにある韓国の住宅事情・土地事情・再開発の問題。「コンクリート・ユートピア」も「パラサイト」も結局は韓国の住宅事情問題が引き起こした作品なのではないでしょうかどうでしょうか。丁寧な心理描写もよかった。彼女の作品をもう少し読んでみたくなりました。

西加奈子「くもをさがす」

くもをさがす

がん闘病、コロナ禍のバンクーバーの日常、キャンサーシスターフッドという頼もしい言葉に希望を感じた。カナダでは友人たちに囲まれ、アクティビティも満喫、すごい、そんなにその地域にすぐに馴染めるものなのか? 私が同じことをしてもああはならないと思う。バンクーバーは度量が広いのかな、移民の街だって作中何度もでてきたし。

一時帰国した彼女が日本で目にした様々な広告から「高見えって!幸せに見えるコーデって!!」とモヤモヤするところもよかった。他人にどう見られるよりも、自分がどうありたいか、ですよね。「シワをとれ」「白髪が目立ってます」「目の下のたるみは老け見えです(既に老けてるんだよ!)」「どうして整形しないの?」「脱毛しなさい」・・・どうしてこんなに脅迫してくるのかしら。脅迫された消費者が泣く泣くお財布からお金を出すような脱毛や整形というビジネスをしようと思うことがそもそもの間違いでは。もっと心穏やかに、ね!

 

お魚中心の食事を自炊して就寝3時間前に食事を済ませるようにしたらメキョメキョ体重が減ってくるんですけど。びっくり。ババァモデルになるのが私の夢です。

カッコよく年をとりなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー

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