Ｓっちゃんと横浜買い出し紀行／ミネラルショーでコンクパールをようやく購入できた話

昨年の話、「鎌倉殿の１３人」ロスも兼ね、愛用のコンクパールの指輪をつけて三嶋大社に初詣に行った。

説明しよう！　コンクパールとは！
カリブ海に生息するコンク貝を母貝とするもので、そのいちごミルクみたいな色はうちの猫の肉球そのもので、あぁなんと愛らしいことか。しかし、ワシントン条約で保護されているため市場にはあまり流通しておらず（ゼロじゃないです）、運良く見つけられたとしても個体差が大きく、自分の好みのサイズ・色・ツヤのものになかなか出会えない。出会えたとしても、値札を見た瞬間びっくりして体が15cmくらい浮き上がってしまうものがほとんどです。

地上のコンクパールと呼ばれている猫の肉球。

さて、三嶋大社の話。鳥居をくぐったタイミングでなんとはなしに指先を見たら、指輪からコンクさんが脱落している。その日は手袋をしていて、新幹線を降りたときに外したはずなのだが、その際に落ちてしまったのだろうか。厄落としにしてもなかなかのことをしてくれるではないですか、三嶋さんたら！

一年間さめざめとした気持ちで過ごし、楽天・メルカリ・その他フリマサイト・宝飾品のサイトも見て回った、しかし色ツヤヨシ・デザインヨシ・お値段ヨシなものになかなか出会えない。私はコンク探しに一年間で何時間費やすつもりなのかと自責したりしてました。今回、このコンクロスに決着をつけようと強い意志を持って、横浜で開催されているミネラルショーに行ったのです、ヒキの強いお姉様・Ｓっちゃんを誘って。

説明しよう！　ミネラルショーとは！
天然石や鉱物、宝石、ジュエリー、隕石、化石などを扱う業者や個人・団体が一堂に会する展示即売会です。入場無料のものも有料のものもございます。色石の原石が豊富に取れる国からやってきた外国人がオーナーの卸売業者や「百貨店で買うと１００万円だけど、今日なら３０万だよ」という大雑把なことをいう業者さんもきています。うん、まぁ、そういうこともあるよね、わかるわかる、わかります。私は次回はウォーターメロントルマリンの原石を買おうと思っています。

よさげなブースに立ち寄っては「コンクパールはありますか」と尋ねてみたが、すべての店で首を横に振られた。何回も首を横に振られた。「やっぱりミネラルっていうくらいだから、パールとかは扱い少ないんじゃないの？」とＳっちゃんも慰めてくれる。「そんなことないもん！コンクいるもん！ぜったいいるもん！」と声に出したい気持ちを抑え、諦めて帰るしかないのかと天を仰いでいたところ、美しい貴石のルースが整然と並んでいるブースの前でＳっちゃんが足を止めた。
スタッフさんと話が盛り上がるＳっちゃん、ディスプレイ中央の鍵付きの箱で輝く８００万のパライバトルマリンのルース、昔のカントリーマァムみたいなサイズのブラックオパールの原石、、、いい石もってんなーと眺めていたわたくし、Ｓっちゃんも「あるかどうか聞いてみたら？」と進めてくれる。
「コンクパールってありますか？」とスタッフさんに尋ねると「社長に聞いてきます！」と奥に引っ込み、立派なルースケースを複数持った社長さんが出てきた。「１個だけあります。この会場全部探してもあるのうちだけだと思います」と見せてくれた。
わー、猫の肉球石がそこにあったーー！！　ありましたよ！！

あぁ！　Ｓっちゃんのヒキの強さたるや！！

その後、デザインも決めてオーダーした。仕上がりは５月、びっくりして体が浮いちゃうような値段でもなく予算も範囲内に収まった。素晴らしい！　以上、「引きの強いお友達を連れて行くと探しものが見つかるよ！」というお話でした。ありがとう、Ｓっちゃん。

人生でなにか大きな出来事が起きるかもしれないと思って貯金してきたけど、特になにも起きなかったので、ポッケに入る財産なら買ってもええよ、ということに去年決めたのです。
「ポッケに入る財産」といっても、私が買うレベルの色石は市場価値がないも等しいものかもしれないし（あっても買い叩かれるかもしれないし）、台のプラチナやゴールドしか確たるものはないけれど、好きな色味のものに出会えたからそれでええんやで。すやすや眠っているときのウカ様の肉球にそっくりやで。