網走で途方に暮れて秋桜(鶉)/ポケモンマンホールを辿る一泊二日ぶらり道東公共機関の旅!

人生で青春18切符というものを使ったことがなかったので、使ってみたくて北海道に行った。人生初青春18切符。

当初思い描いていたルートは、始発で女満別空港へ、午前10時に釧網本線網走駅を出発、斜里、釧路を経てその日の15時~16時台に帯広駅に到着するというもの。帯広の宿泊地は、どの予約サイトを見ても★★★★以上をスコアしている赤いレンガの素敵なホテル。
二日目は2006年に廃線となったふるさと銀河線りくべつ鉄道の代替路線バスで帯広・陸別・北見まで、北見から女満別空港へ戻るという一泊二日公共機関の旅。釧路の湿原を快速電車が走っていくんですってー、きゃーたのしみーーと朝7時の羽田空港を飛び立ったのですよ。

さて当日。女満別空港に到着し、網走へ向かう空港路線バスへ乗り換える。「念のためJRの運行状況を確認しとくかな」と車内で時刻表を改めて確認した。そうしましたらスマホの画面には、赤い文字で以下のように表示されました。

* 雨のため釧網本線は本日は全線運休

網走湖を左に見ながらスマホの画面を何度もみる。JR北海道のサイトも見るアカウントも見る。何度眺めても全線運休の文字が消えることがない。網走駅についてバスを降りたらすぐまたそのバスにのって空港に戻って羽田に戻りたくなった。

しかし、しかし、いつかは北海道全線を乗りつぶしたいと計画していたじゃないですか、今日このままJRで網走から帯広まで全力で移動すればいいじゃないですか、きっと今日がその日なのよ、と心を決める。お尻痛くなりそうだなぁと心配になりながら心を決める。網走駅で時刻表を借りて今日の行程を改めて書き出す。

10:20 網走発 → 北見 → 遠軽 → 上川 → 旭川 → 富良野 → 東鹿越 (代替バス) → 新得 → 芽室 → 21:55 帯広着
総距離418.0km、乗車料金8250円、ほぼ10時間の旅、試される大地に試された私! 

途中で上川から旭川まで特急に乗り換え一時間の空き時間を生み出し、富良野で夕飯食べて元気を出した(本当は旭川でゆっくりするはずだったが、来ていた富良野行きの電車に反射的にそのまま乗ってしまった)。東鹿越で代替バスに乗り、新得についたのは21時。網走を出てからすでに9時間経過。新得から帯広まで一気に(しかしとことこと)各駅停車で進む。

旭川からはずっと一両列車を乗り継いでいたけど、最後の新得・帯広間が一番新しくかわいらしい内装だった。帯広に近づくに連れ新しい車両になる、なんらかの力が働いているのかもしれない。

さて帯広駅に到着したのは22時。街灯も心なしか控えめで霧がけぶっていて街が暗い。タクシーに乗ってヨレヨレになってホテルにたどり着く(ワンメーターでごめんなさい)。チェックインを済ませたあと、ロビーにコーヒーマシンを見つけ、「ごめんなさい、時間外ってわかってるんですが、珈琲を一杯飲ませて下さい」とお願いした。フロントマンがどうぞどうぞと照明がおちたラウンジの席を進めてくれた。ありがとう、とても美味しい珈琲でした。9時間ほどしか滞在できなかったけど、素晴らしいホテルでしたよ。

翌日は路線バスで空港へ戻る。07:43 帯広駅バスターミナル発 → 幕別 → 池田 → 本別 → 足寄 → 10:33 陸別着、ここまでは十勝バス。陸別で北見へ行く北海道北見バスのバスに乗り換える。10:50 陸別 → 川上駅跡 → 置戸 → 12:24 北見駅。帯広から北見まで総距離150km。東京から軽井沢までがちょうど150kmですって。
たどり着いた北見駅の駅前ビルでお昼を食べ13時のバスで女満別空港へ。空港で長めに休憩して午後の便で戻ってきましたとさ。

釧網本線、待ってろよ、絶対行くからな!!! 乗ってやるからな!!! 

1日目 網走から帯広まで

網走駅構内。開駅110年、石北本線全線開通90周年記念のパネルが。

網走からお世話になった車両、車両にトイレ付き。

西女満別駅。

緋牛内駅。

特急オホーツク号。

遠軽駅。20分ほど止まったのでスーパーでおやつを買った。

瀬戸瀬駅。駅舎の写真を撮ったのはこのあたりまで。

上川駅構内。車なら網走から2時間半、鉄道だと5時間半。ひっ。

ローカル線に少し飽きたので上川から旭川までは特急に乗る。

旭川駅。素晴らしい。美しい駅! 長居したかった!

富良野の風景。このあとぐったりして写真も撮ってない。

夜の新得駅。駅前にポケモンご当地マンホールが。癒やされた。

二日目 帯広から女満別へ

ホテルから駅までの道が美しく眩しかった。

帯広駅のポケモンご当地マンホール。かわいい。

紙の硬い切符を買ってバスへ。

幕別で気球が飛んでいるのを見た。そういうアクティビティがあるそうです。

池田駅。池田のワイン城ってここだったのか!あのオブジェはコルク抜き。

バスで通過した旧足寄駅。いまは道の駅に。

陸別。帯広駅から3時間弱で到着。ここもポケモンご当地マンホール。

ふるさと銀河線りくべつ鉄道陸別駅は、いまは「道の駅 オーロラタウン93りくべつ」という道の駅になっている。とても古い駅舎も残されていた。

北見。北見はカーリング推し。ロコ・ソラーレのみなさんの聖地へうっかり足を踏み入れたことに。

北見駅前のカーリングポスト。本物のストーンがのっかっていた。

北見、都会!!

離陸。

北見では玉ねぎ列車が走る季節がやってきました。さてそこで問題です。どうして北見は日本有数の玉ねぎの産地になったのでしょう? 
北見はもともとハッカの大生産地。戦前は世界のハッカ市場のシェア7割を占めるまで成長しました。しかし、昭和40年頃から人工香料に押され薄荷の生産量は年々減少することに。このハッカ農地の使い道はないかと模索していったところ、この土壌が玉ねぎの生産に適していたということがわかったんですねー。そしていまでは、毎年8月から翌年4月まで毎日200トンの玉ねぎを積んで旭川まで玉ねぎ列車が走るようになったんですってー。

頭の中でスーパーひとし君人形を握りながら、窓からその風景を眺めておりました。

そしたらすぐ湖が目に入って、え、もう、屈斜路湖? 飛行機は早い!

この地点から撮影しました。

奥が牡蠣の町厚岸、真下が釧路かな?

お土産はゴールデンカムイビール。

おつかれさまでした! 
猫ちゃんの生態は二台の監視カメラで見守っておりました。

はー。次こそは斜里、あと滝川、留萌線。稚内から南下する路線バスも乗りたい。日高もまだ未踏だ。広いなー北海道・・・。

 

JTBの鉄道全線乗りつぶしログブック (諸書籍)

1 COMMENT

はつき

続々と廃線になりつつある北海道のJR。ほんとに努力しないと乗れない。その努力をされたのが素晴らしいです!!

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