老醜を贈られてなほクリスマス/流水りんこ「インド夫婦茶碗」

インド夫婦茶碗 (21) (ぶんか社コミックス)

日本人妻がインドで暮らすマンガかと思って読み出したら、日本人妻のもとにインド人夫がやってきたお話でした。最初は「きゃー結婚しちゃった、キャッキャウフフ!」だったのですが、赤ちゃんができ妊婦漫画に、子供が生まれ子育て漫画に、子供が育ち自分自身を見つめ直す余裕ができ、しかしこれからは同居している作者のお母様とご自身の老いに気が付き、いまは老い老い漫画として連載されているようです。人生の時間がしっかりと流れてる! いーやぁー!

こちらは19巻に収録されているコマ。作者がまじまじと自分の顔を見つめ直したときの衝撃を描いているもの、この画面を見た私も衝撃覚えましたがな。

空きっぱなしの毛穴、目の周りの皺、深く刻まれた眉間の皺、取れそうにない多数のシミ、くっきりとでてきたほうれい線、シャープさのなくなった左右のエラまわり、口周りのハリの欠如、肉が落ちた頬・・・いーやぁぁぁーーーー!!! 

掲載時期から察するに作者48歳から50歳前後の模様。東京タラレバ娘とか読んで「あるあるー」「でもわたしはまだ大丈夫!」とか言ってるうちにあっという間にこうなるんやでぇ!!!! いーーやぁぁーーー!(引越し侍のタケシのお母さんの声で)

もうね、わたし、この一コマを目にできただけでもこの家族大河ドラマ漫画を読み通した時間の元を取ったと思ってるわ・・・。これが老化だと、これが老いだと、これが重力に負けるということだと!!!!

このあと作者は「どういうおばあちゃんになろうか」と模索していくんだけど、まぁその辺もなかなかおもしろく。とか言ってたら昨日、コンビニで見たクロワッサンの表紙がえぐかった。
「読者アンケートでわかった。もっとも捨てたいものは夫!」
ってな話を佐藤愛子さんに振るっていうのもまた・・
クロワッサン 2017年 1/10 号

いーやぁぁーこの世は進むも地獄、引くも地獄やでぇ!!
そんな地獄の現世ではございますが、みなさまメリークリスマス☆ よい休日を。

 

コンビニで、佐藤愛子の叱咤クロワッサンの隣に並んでいたこのムックを買った。写真でわかるゴールデンカムイの世界! 全然想像できなかったアイヌ楽器の様子などもわかり資料価値大です。でもこれも、ゴールデンカムイとか読まない限り深く注意を払わなかった話だと思う。そういう間口を広げてくれる作品って偉大よね。YOIとかね。YOIのおかげでフィギュアスケートの競技の仕組み、大会の仕組みがようやく理解できましたもの。
北の大地、そこに生きる人々の歴史と文化、漫画「ゴールデンカムイ」…今こそ知りたいアイヌ (時空旅人別冊)

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