モーニング購読してたときもある/青木雄二「ナニワ金融道」サラ・イネス「大阪豆ゴハン」

大阪豆ゴハン(1) (モーニングコミックス)

ナニワ金融道 1

 

ナニワ金融道を読み進めているうちに、ナニワ金融道と大阪豆ゴハンを連載していたときの週刊モーニングは、マメに購読していたんですよなーと思い出した。当時は、漫画は読んでいたけど、テレビを全く見ていなかったのでこの頃の流行や人気ドラマ、どんな事件や事故が起きたのかまったく記憶になく、地下鉄サリン事件と神戸の震災くらいしか覚えてない。そんなんでよく会社勤めができたもんだと今なら思いますが、そんなんでも、多少会社で浮いてたりしても別にどうってこともなくて、「あぁ生きづらい、生きているのが辛い!」なんて全く感じることのないゆるい時代でもあったのです。のんびりしたもんです。

このときの辛い思い出といったら、横浜スタジアム財布紛失事件くらいなもの。球場のすぐ近くの電話ボックスから電話をかけた際、そこに財布を置きっぱなしにしたまま歩き出し、はっと気がついて戻ったときはもう無くなっていた。あの茶色の焦げ茶の小さな財布、薄くてそのときの人生に見合っていたちょうどよい財布! 当時はクレカも持ってなかったし、財布を失ったところで「無くなったのは現金と愛用のお財布本体だけ」という潔い時代だったのです! それがいまではなんですか、こんなでかくて長いお財布を使って、気に病むほどの現金を入れたり無くしたら再発行に手間取るクレジットカードを入れたり、あぁ、もう! 荷物増えすぎ!!!

それはちょっと脇に置いておいて。

平成2年連載開始の「ナニワ金融道」と平成4年連載開始の「大阪豆ゴハン」を平成28年のいま読み返すと、庶民の生活の間に飛び交う札束の量が多いなーと思いますのん。ナニワ金融道はもともと金融の世界の話だからお札の枚数が多いのは仕方ないとしても、大阪豆ゴハンは裕福な家庭の話だし、そらそうなんですけれども。大阪豆ゴハンの安村家の人と、ナニワ金融道の灰原さんは同じ大阪市内のかなり近いエリアに生息しているはずで、奴ら、絶対道中ですれ違っているはずですよ、と思うと不思議な感じが。そしてこの2作品の絵柄のド派手なこと! 同じリングの上で違うスポーツを戦ってる感じがしないでもないですが、この書き込み量やらなにやらが! このパワフルな2作品を通じて、大阪という街の懐の広さを二十年経ってから改めて理解したというかなんというか。

 

大阪といえば織田作之助ですが、織田作之助作品は現在青空文庫で楽しめるそうですな。12万円もしたちょうこうがくな電子書籍リーダーでこれからしばらく楽しんでみようと思います。このこうがく電子書籍リーダー、見開きで漫画が読めて楽しいよ!! 

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