1999年制作の映画なんですけど、この映画こそ、アメリカという巨大な国がトランプ大統領を選んだいま、このタイミングでみなさんも見返してみたらいかがでしょうか。アメリカというものの姿がよく見えてくると思います、というか、まんま赤いキャップをかぶった人たちですやん、と。アカデミー賞で作品賞を獲り、主演のケビン・スペイシーは主演男優賞獲りましたけど、あの隣家のお父さんは助演男優賞とかとりませんでしたの? 本作品は、私が公開当時に見ても、ピンとこなかったかもしれんです。なんというか、いまだからわかる、いろいろが。
そのケビン・スペイシーが知り合いにすごく似ていて、途中から「あぁあの人ならこういうことをしかねん」という妙な感情移入を。そんでこの映画をうすーくうすーくうすーーーーーーーく伸ばしたものが「デスパレートな妻たち」だったと気が付きました。わかるわかる、同じ中流家庭の没落を描いたブレイキング・バッドでは無くて。
しかしあれが「中流家庭」というのであれば・・・日本の住宅事情というか日本人のインテリアに描ける熱意の薄さというか、アメリカン家庭の熱意の濃さ・パッションの量に驚かさざるを得ません。