マッド★ブル34を読んでみた/人生のいろいろなことは小池一夫氏に教わっているのかもしれません。

マッド★ブル34 1

Kindle Unlimited で。amazonでのリードのテキストがこれ以上ないくらいこの作品を的確に表現しているのでそのまままるっと引用。

原作・小池一夫、作画・井上紀良による痛快バイオレンス・ポリスアクション。1985年7 月~1991年1月まで、黄金期の「ヤングジャンプ」(集英社)を支えた大人気連載。マンハッタンの犯罪多発地帯、34管区を舞台に新米警察官、ダイザブ ロー・エディ・伴と“マッド・ブル”の異名をとる巨体の黒人警官スリーピーの凸凹コンビの活躍を描く。型破りな警官が悪人をぶちのめす!痛快でエロエロ なストレス解消コミック! 1990年、OVA放映。

連載当時、ヤング・ウカやんは第1巻だけ買って「わ・・・私にはまだ早すぎる!!」と本を閉じ、続きを購入するのをやめたのです。それから何年か経過したいま、Kindle Unlimited で開放されていたので全部読んでみた。あぁ、アメリカよ、アメリカよアメリカよ。ニューヨークよ、ニューヨークよ、うっかり私もアリシア・キーズを歌っちゃうよ。

バディ物映画、アクション映画、爆薬映画、火薬映画、悪役映画、それらの全部の要素ががっつり入ってて、私が知ってる漫画の中で三国志の次に大量の人が死んでいて、主人公が一番セックスしている作品ではないかと思う。あ、でもそれをいうとゴルゴ13に近いのかも。

インターネットもなく現地で取材するしかない時代の話なのですが、えぇ、それはもう大変にいろいろがよく描きこまれています。取材旅行で何回ニューヨークに行ったんだろう。主人公一味が欧州でうっかり豪遊する羽目になったシーンの情報量がもう。あの時代に、へええ。お買い物シーンではエルメスのコンスタンス(クロコダイル)とか買ってて、ここでバーキンとかケリーじゃないのがもう小池せンせいの真骨頂。大変な取材力と漫画で荒稼ぎした時代のよい香りがぷンぷンとしやがるぜ! 

アメリカン・ポリスであるところのスリーピーが日本人女性とうっかり結婚することになるんですけど、その結婚相手となる黒髪ストレートヘアーの美人でスタイルがよくて頭もよくて度胸もある登場人物は、まるで、小池先生の家じンさんじゃないですか。先日、ツイッタでうっかり先生ご自身がお写真をアップされてしまったあの女性のまま! 小池先生、長い間にわたって女性の趣味を揺らがせることなく過ごしてこられたンですね。やるなー。なんだか大変に、ここ数週間の先生のツイッタの諸々が腑に落ちた漫画読書体験でございました。

それにしても女性陣の口が小さすぎるのが、これまた時代の表現。その昔、物言う女は嫌われていたのですじゃ。小池塾の西村しのぶせンせいも、女性の口を大きく描くようになったのは、2000年代に入ってからですもの。

口が小さい。
マッド★ブル34  24

西村しのぶ先生も口が小さい。
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ちょっと大きくなっちゃった(アンジェリーナ・ジョリーの時代なので)
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このくらいがちょうどよいかな?
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