ノリノリのディレクション良し秋銀座/連載40周年記念 ガラスの仮面展

松屋銀座で明日9月4日まで開催されている「ガラスの仮面」展へ。

あのですね、ノリノリの顔ハメパネル3点、二人の王女の衣装2点、エントランスの紫のバラの花輪、それ以外はすべてすべてすべて原画だけなので! 美内すずえ先生の華麗な原画だけなの! 本当に潔い展示ですよ!

私は「ガラスの仮面」を高校に入ってから部室でまとめて読んだクチ。その時点ですでに連載から10年以上経過していて、「これは古典という部類なのかしらん」と思ったものですが、あれから40年! 綾小路きみまろ先生が叫ぶ「あれから40年」ですよ。あれから40年、日本のバブルもベルリンの壁も崩壊し、NYではテロが起き、世界中がSNSでつながり、ビットコインができ、社会がこれだけ変化を起こしても、ちぃっとも完結しそうにない物語を追って40年。会場には、若いお嬢さんから若かったお嬢さんまで、また若いお兄さんから若かったであろうお兄さんたちまでちらほらと、幅広い年代の方に支持されているのがわかります。

何度も夢中になって読んだ「年越しそば一人で全部配達事件」から「そのチケットを握りしめた少女を物陰から早速覗いてる黒髪の謎の女」、中華そばを出前で頼み「どんな舞台だったかおばさんに見せてちょうだい」、そしてなぜか居合わせる大物興行会社の御曹司と演出家、「ほほ、気づいてらして。あのこはあの舞台を一度しか見てませんのよ!ほほほほ、恐ろしい子!」までの流れるようなダイナミックな物語の展開! そんな第一話から鷲掴みにされた大河女子ドラマの原画やマンガ原稿に触れることができます。筆圧強い元気な少女漫画時代から、大人になって成長した主人公たちにあわせたかのように流麗で優しいタッチに変化するさまをしっかりと目で確認することができます。原稿の保存状態は素晴らしく、ご自宅に高機能な書庫があるんでしょうな、その保管の良さに感謝感謝でございます。

もうね、先に最終回だけ書いてもらって、あとからその間の物語を書き連ねていただいて全然問題ないですよ、なんだったら「俺達の戦いはこれからだ」でも問題ないです。とにかく一度お話を終えてもらって、そこから、ラブコメ、ヤンデレ救済物語、純愛物語、なんでも好きに展開してください。先生、最終話、お待ちしています!

ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)

え、最新の49巻が出たのって、2012/10/05 なの・・・・ えっ、いまからもう5年も前なの・・・5年もない間にメルカリって創業 → 上場しそうな勢いなんですけど・・・先生、最終回をぜひ先に!!!

でも美内すずえってホラー漫画家のイメージよ。トラウマはこの二冊。

こちらの「妖鬼妃伝」は夜の新宿駅に行けなくなるという恐ろしさ。犠牲になった主人公の友達の名前「ターコ」という3文字を読んで、ぶわっと記憶が蘇ってきましたよ! おそろしやおそろしや。
妖鬼妃伝 (講談社コミックスなかよし)

2 COMMENTS

いち

ターコ、そうだった、ターコ!
かわいそうなターコは今も新宿駅に……!

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ukasuga

そうよ!!ターコはまだ新宿駅でぐるぐるぐるぐるぐるぐる・・
私達の青春は、ターコの上に成り立っていたのよ・・・・先生、ターコを助けてあげて!!!

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