これ食える?てふ好奇心や春の貝/ホンビノス貝食べた話

「春なので、山盛りのはまぐり食べようー。スーパーで買い占めようー!酒蒸しと網焼きにしようー!」とウキウキと近所のスーパーに行ったところ、ななななんと、ノー蛤! なぜ! 蛤がなぜないの!? 私、私、蛤のために片道850mの遠路はるばるとスーパーにまでやってきたというのに!

そのかわりといっちゃーなんですが、ホンビノス貝が網にざくっと入って大変なコスパっぷりを発揮してていたのを見つける。普段だと蛤3粒で600円なのに、ホンビノス貝ときたら1kg500円。蛤もないことだし、今日のところはホンビノス貝で勘弁してやるわよとえぐえぐと泣きながら購入。

夕方からふんわりと塩抜きして、ホンビノス貝とはなんぞやという料理サイトの記事やブログを読み漁り、万全の態勢で、いろいろ悩んだ末、結局失敗の少ない酒蒸しにした。クラムチャウダーなんかに入ってる貝は、これが多いんですってね。

さて、ホンビノス貝。うわぁでかい、うわぁごっつい、うわぁ貝殻が重い。ほんとは蛤食べたかったんだよなー、でもこれでもイケけるかなーって今日は思ったんだよなー、てオイル、鷹の爪、にんにくをフライパンでアレしたりこれしたりしたあと、貝をざらーと入れて料理酒をバシャーっと投入。蓋をしてしばらくおいて口を空けたところで醤油を一周、10秒数えて火を止めて、我が家にある一番大きなロイヤルコペンハーゲンのボウルに入れる、なんとこのサイズの大皿でちょうどいい量の巨大な貝。

食べ始めてみると、イケるイケる、蛤の奥行ある味わいみたいなものは少ないけど、でも美味しい。ワインも合う、がっぶがぶいけちゃう。今日は酒蒸しにしたけど次はどっさりパスタとかパエリアとかに入れてもいいかなーなんて思いながらテレビ見てたら、様々な類人猿たちがどうやって「人類」になっていったかという娯楽番組がはじまる。総括すると「『これ、食べれるかな?』という好奇心を持ったものだけが、生き延びれたのです」という女子アナウンサーの声。

なるほど、今日、ホンビノス貝が料理されてこうやってテーブルの上に乗っていることも、決して偶然ではないのだろうと思わされる、なにやら暗示に満ちたそんな日曜の夜でした。

 

進化の迷路 原始の海から人類誕生まで

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