小六月ノルウェー土産のふたつみつ/自分土産は口内炎薬と現地のビスケット「Sætre」でしたの巻


※食べる前に写真を撮るべきでした。失礼しました。

「九月のノルウェー旅行、楽しかったー」とまだじわじわと噛み締めている最中です。

SAETRE のビスケット

現地のホテルはほんとうに「上京したばかりの大学生が東京のあくとく不動産に騙されて入居する羽目になった」かのような玄関開けたらすぐベッドという小さな部屋が続きましたが、朝食はまぁどこもそれなりに豊か。欧州内陸部では不足がちな野菜と果物がたっぷりと並んでいました。

そこでおやつのビスケットが山盛りになっていたので賞味しましたところ、バターと小麦粉と牛乳と卵でしか構成されていない素朴な味でとても美味しい。お土産をまとめ買いに行ったスーパーで同じ銘柄のものを見つけたので二本購入。筒型でちょうどよい緩衝材にもなり、日本に帰ってからおやつにいただいてきました。そして昨日食べ終わった。切ない。寂しい。このビスケットのなにがすごいって、みて、この超簡素な包装!

ビスケットを縦に積んでくるっと紙で巻いてるだけなの。ドシンプル! ゴミが出ない! 日本に戻ってきて小分け可能な過剰包装のおせんべいやらクッキーを見ていると、まぁそういう消費者のニーズがあることはわかりますが、あのその・・。
メーカーは https://www.saetre.no/ さん。ああやってホテルの朝食に並ぶということはそれなりポピュラーな食品メーカーさんなんだろうな。よいおやつでございました。

口内炎薬

小さい口内炎ができたまま成田を出発したら、9時間のフライトで大変大きなものに成長してしまったでござる。持参していた口内炎薬のケナログやうがい薬のイソジンも使ったが、まったく治る気配がない。

現地滞在三日目にしてようやく「海外で口内炎になってしまったら」という記事を検索し対応策を調べる。珈琲をやめて紅茶にし、刺激物をひかえ、なにか食べる場合はお湯に浸したりしてもまだ痛い(紅茶を飲むと、口内炎が少し収まるですね。人生のメモメモ!)

埒が明かないぃぃぃとさらに検索したところ、口内炎ができやすい女性が海外の薬局で薬を買い求めた記事にヒットする。患部にアルコールを塗り塗りして痛みを緩和、さらにドイツ製のこの薬、バキッと即座に完治させてくれるそうです。これだぁっ!!! 

その方のブログで紹介されていた商品ページのスクリーンショットを私もスクリーンショットしスマホに保存して、翌朝薬局を探し求めました。街を歩けばグリーンに白十字のマークのお店「APOTEK」がちらほらとあり、薬局だとすぐわかる(素晴らしい、黄色に黒のマツモトキヨシと書かれた看板を掲げる店が、薬局だと即座に理解できる海外の人はどれくらいいるのでしょう)。店員さんを捕まえてこの薬はありますかと尋ねる。「在庫切れなんです」と2軒で断られ、最後に寄った同系列の店で「その薬はないけど、同じようなのならあるわよ」とおばあちゃん薬剤師(?)さんが紹介してくれたのが、下の写真の左側の。約1600円。

おばあちゃま薬剤師婦人はノルウェー語で書かれた使用方法を、ゆっくりと英語で読んで説明してくれる。優しい。とても優しい。ノルウェーびと超やさしい。アルコールジェルはほんのりイチゴ味、わたし、これからの人生でいちごを食べるたびに薬剤師婦人のことを思い出すかもしれません。塗り始めて次の次の日に炎症が治まり、ぎざぎざ尖ったものを食べられる喜びを味わいつつ、無事帰国の途につけたのです!

この薬剤が気に入ったわたくし、乗り継ぎのヘルシンキ空港の薬局で似たような薬品はないか訊ねたら、これがいいですよと進められたものを購入する。それが上の写真の右側の。約1700円。

ちなみにケナログは楽天でも700円程度で購入できますが、ノルウェーってば薬もたっかーいーーー!!!

でも、この口内炎薬を見る度に、ほんとにあの優しいおばあちゃん薬剤師婦人のことを思い出すと思う。一軒目の「ぼぼぼぼぼく、バイトだからわからないです!」と慌てふためいた対応をしたティーンエージャーのことも、「ドイツから入荷するのは来週なのよ」ととくとくと内部事情を説明してくれたどっしり姉さんのことも、みんなみんな忘れないよ。忘れないよ!!

 

あ、あと、これツイッターで流れてきたやつ。『フィンランド語は猫の言葉』を読んだいまのわたくしならば、このジョークが理解できるわ。ふふふ。英語猫ちゃん超かわいい。

2 COMMENTS

いち

こうしたスクリーンショットなどのおかげで
海外で薬買うの大分楽になったよね。
しくしく痛い、とかじわっと痛いとか、
微妙で曖昧で、でも違う症状を
外国語で説明するのって
超!難しいもん。

夫もスイスとノルウェーで
痛み止めを買いに薬局に行ったそうですが、
スイスの薬局の人は(風邪っぽいという夫に)
「あなたの説明では症状がはっきりわからないから、
効き目は弱いけれど副作用の心配がないのを
出しておきますね」という対応を、
ノルウェーの薬局の人は(足の付け根が痛いという夫に)
「飲む薬は合う合わないがあるけど、
塗る痛み止めなら安全だから」という対応を、
それぞれしたそうです。
外国人旅行者に薬でなんかあっちゃなんねえ!という、
配慮が感じられますね。

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ukasuga

海外で現地の薬を買うなんて思いもよらなかったので、自分で自分に驚きました。いつも持参の国産の薬でなんとかしているわたくしが!!
またドイツのこの薬はたいそうな効き具合だそうなのでいつか入手してみたいものです。ドイツ待ってて!!

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