るきさん

るきさん
先週の土曜日の朝。ツタバという名のカフェェーで「るきさん」をじっくり読もうと思い、仕事場の本棚を探してみたら、無い・見当たらない! ご覧の通り、るきさんはうす緑色のカバーで、背表紙も同じうす緑色。いつも本棚の前を通るたびに、薄緑色の背表紙が目にはいっていたから、それが「るきさん」だとばかり思いこんで安心していたのだ。それが実は同じ高野文子さんの「おともだち」のブックカバーであると知り、本棚前で真っ白く燃え尽きかかったあたくし。
この本を古本屋に売り払ったとも考えられないので、ハードカバーじゃない文庫版を手に入れたいものじゃと思い本屋まで出かけたところ、六本木の変わらぬ良心・青山ブックセンターでちくま文庫版を見つけ、ほくほくしながら帰ってきて読みました。
バブルの真っ只中からその終焉時期まで連載されていたこの作品、マイペースのるきさんと、当時としてはそこそこキャリアを積んでいたであろうおしゃれ好きでちょっと即物的なえっちゃん。若い頃に読んだときは、えっちゃんってつまんない女だなぁと思ったものですが、この年齢になって(多分、えっちゃん・るきさんと今まさに同年代だと思う)、えっちゃんはえっちゃんなりに魅力があり、この二人はさらっとしたステキな友情で結ばれているのだと気づきました。多分、日本中に「るきさんとえっちゃん」の無数の組み合わせがあるんじゃないかなー。読みようによってはシモネタと男っ気のないモンキーパトロールともいえる。うむ。え、いえない?
えっちゃんとるきさんが住む街は、なんとなくですが、烏山とかそういう京王線か小田急線の沿線じゃないかと思います。絶対に東急沿線じゃない、だって渋谷の話題が出てこないもの。

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