総括:冬の五輪2022

※北京五輪マスコットのビンドゥンドゥンを抱っこしてインタビューに答える小林陵侑選手を刺繍しました。

開会式

短時間! 壮麗! コンパクト!! 圧巻!!! 
我が国の夏の五輪の開会式って張り切りすぎちゃった上にちょっと滑っちゃったものとして記憶されるんだろうなぁと感じ入りました。
冬季五輪の開会式は予算もそんなにかかってないと思う。いやはやなんとも。ネットミームの「世界各国の問題解決の方法」というイラスト、ほんとにあってるんだなと実感。


※元ネタはこちら。

雪上の競技

・平野歩夢さんをはじめとして嘘みたいに空高く翔ぶ選手の姿をみて、どうしてあんなことができるのかしらーとただただ驚くばかり。偉業----!

・小林陵侑さんのスキージャンプ金メダルは驚いた。ビブスのなかにビンドゥンドゥンを突っ込んでインタビューを受ける姿も最高。偉業----!

・渡部暁斗選手の偉業をもっと讃えてもいいのでは? もっと讃えてもいいのでは!? 偉業----! ところで岐岐阜から3人選手が出て全員メダルとったんですってね。やるなー。

氷上の競技

・カーリング 
見られる試合は全部見た。窮地に追い込まれたとき、「ここで藤澤さんのスーパーショットが見られるお膳立てができたんですわね、ほほほ」と見ていると、ほんとうにショットが決まるというマンガみたいなゲームが続き、かなり期待度が高まった。最後の予選でスイスに負けてここで敗退かと思ったら、まさかのあれやこれやで準決勝進出、もってるなー。

・団体フィギュア 
ペアのりくりゅうペアに目を奪われました。あの背の大きい(吸血鬼すぐ死ぬでいったらサテツ役を演じそうなあの)青年・・・どこかで・・と思ったら、平昌でユーリオンアイスで演技した木原さんではないですか。木原さーん!!
 olympics.com 日本のペアがユーリ!!! on ICEで演技 | ミュージックマンデー
 ※動画が見られます。

いま見返しても、音楽と動きがぴったりで調和が取れていてとても美しい。その木原さんが空高くくるくる舞いすぎるガールの三浦さんとペアを組んで、美しいリフトやスロージャンプを見せてくれました。木原さんのこの4年、この4年にどんなドラマがあったのかと思うと胸が熱くなります。彼らの演技が得点を押し上げ、日本に団体銅メダルをもたらしました。初めてのメダル! 偉業ーーー!!

・スピードスケート、高木美帆さんに早く人類最速ガールの称号を与えて!! 偉業----!

・男子フィギュア
宇野昌磨さんがキビキビと上手なのは知ってましたが、鍵山くん、すっごい伸び伸びとした演技! ネイサン・チェンも圧巻でした。
4回転半に挑戦し、それが記録として認められた羽生結弦、もうね、生きてる伝説ですし、別格なのでね、えぇもうね、かれはちょっと別なんです。「がんばっても報われないことってあるんだな」「僕の心の中に9歳の自分がいて、あいつが『跳べ』ってずっと言ってたんです」と名言連発。私の心の中の9歳なんて「今日は出前のピザでもいいんじゃない? あとビールも飲んじゃえ!」くらいしか囁いてこないですよ。囁きからして違う!

・女子フィギュア 
後味の悪いドーピング問題。しかしショートプログラム、フリーと勝ち進んだ河辺愛菜さん、樋口新葉さん、坂本花織さん。晴れ晴れしい音楽にあわせた伸び伸びとした演技で楽しませくれた樋口さん、安定した動きでしっかりと優雅さを伝えてくれる坂本花織さん、素晴らしかった。素晴らしかった。トルソワちゃんかっこよすぎたし、シェルバコワちゃんは異次元過ぎてちょっと見てられなかったけど。

・ペアフィギュア
ショートプログラムの演技を終え、二人の目標だったフリーへ進むことが決まったりくりゅうペア。フリーの演技がよくて泣いた。素晴らしくて泣いた。しかも7位に入賞してフィニッシュ。
璃来さんはどうしてあんなにくるくる高く空を飛べるのでしょうか。木原さんはどうして璃来さんを片手に持ち上げて、しかもつるーっとなめらかにリンクを滑っていくことができるのでしょう。わたしなんて、猫を片手で持ち上げて「ふぎゃーおろせーばかー」と言われるのが関の山なのに。

演技が進むに連れ、晴れやかで楽しそうな笑顔を見せる木原さんをみて、こちらは涙ぐむ、彼の4年を思って涙ぐみましたよ。フィギュアスケートをやるのにもてあましてたであろう彼の高身長も、この年令になってりくさんと出会って存分に活かせるようになったのです。ELLEのウェブサイトで「”りくりゅう”ペア、オリンピックまでの軌跡ギャラリー 海外からの絶賛コメントと綴る」という特集があります。ぜひご覧になって! ペアの男性選手は30代の方も多いように見えました、次の4年もがんばってほしい。また五輪で滑る彼を見てみたい。

・カーリング女子準決勝・決勝
優勝候補と目されていたスイスが日本との決勝戦で本調子でなかったことは見てとれたけど、続く決勝の日本もいつものパフォーマンスが出せなかった。そういう魔物がいるんですなぁ。残念。しかしですね、予選で毎回3時間に及ぶ試合を9回やって、さらに準決勝、決勝と、長い期間よく集中力をキープしていたものです。百人一首や将棋のように頭をフル回転させながら連戦し、くわえて体力も要するわけで。。。
決勝が日曜でなく間髪あけずに土曜に開催されていたら・・とついついたらればを考えてしまいますが、それでも銀メダルは偉業です。そしてあなたたちの戦いは始まったばかりなのかもしれません。これからも応援していきます。

・フィギュアスケート エキシビジョン
いやほんともう羽生結弦さんは別次元の生き物でしてね、演技後の国際版実況もため息付きながら「Genius」ってつぶやいただけでしたからね。

閉会式

短時間! 壮麗! コンパクト!! 圧巻!!! 
日本の閉会式、長すぎたのでは・・? バッハちゃんの挨拶も長かったけど、夏の五輪ほどではなかったような。

冬季五輪は、氷上、雪上、そりという大分類がすっきりしているのもわかりやすいのかもしれません。しかしそり競技、なかなか馴染みがない。渡部暁斗さんの偉業をもっと讃えてほしいなー。鉄人ですよ。クライミングの野口啓代さんとか楢崎智也さんと魂が近いんじゃないかと思う。

大会を通じて、夏の五輪では彼なりに神経すり減らしていたであろう山下泰裕さんが、どの競技の客席でも楽しそうに嬉しそうに観戦している姿をお見受けしました。夏の五輪は東京開催ということで、日本のいやなところだめなところの情報が全部筒抜けになった状態で見せられうんざりしたものです。中国には中国でこちらに漏れ聞こえてこない問題があったと思いますが、自国開催でないってだけで、ほんとうに心安らかに楽しめますね。ネットでの動画配信が当たり前のものになったのも大きい。

次は2年後のパリ。さて世界はどうなっていることか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください