すっきりナチュラル着付け その2

本日の着物
ゆうな久米島
般若の帯、きしゃー!
すっきりナチュラル着付けですが、続報。
上のリンク先で「衿のヌキが足りなかったのですか?」ということを質問されました。確かに衿のヌキが足りなかったのですが、このすっきりナチュラル着付けの肝は、衿のヌキの多い少ないではなく、極端にいえば「襦袢を肩の裏側で着る」というものかもしれません。
あ、すみません、既にすっきりと着てらっしゃる方からしてみれば「ウカ沼さんったら今頃なぁにいってらっしゃるの」と思われるかもしれませんが、一応解説を。
襦袢をですね、ブラウスのように袖を通して着るのではなく、肩で羽織るように着るのです。長襦袢なら袖の折り目が腕の裏側にまわるように、ゑり華さんちの「大うそつき」なら、袖のボタンが二つ並んでいるところがありますが、あれが腕の裏側にまわるような位置に。
襦袢の衿あわせは首のくぼみにぴたっとあうように。
衿芯の末端がそれぞれ胸の下のあたりにくるようにあわせ、腰紐などで締める。角度がゆるやかなエックスが胸の前でできると思います。
襦袢の身頃はごっそりとクロスさせると着付けが安定するので、ゑり華さんちの「大うそつき」の身頃の脇の縫い目をざりっと切ってしまう(あ、ここらへんは自己責任でお願いします)。
すると今度は身頃がエックス攻撃に。
よく着付けの先生が「襦袢が決まらないと、着物が決まらない!」とくどくどしく教えてくれますが、なるほど、これがその着付けだったのね(もっと早い段階から先生のいうことを真剣に聞きなさい → 自分ツッコミ)。
そんなところです。
同年代の女優さんたちの着物姿を見て、すてきだなーと思う着付けが実はすごく少ないのです。コーディネートのセンスはあるけど、着付けのセンスがイマイチってことがままありまして。可憐な秋の草花を描いた加賀友禅着てるのに、衿のあたりがくつろぎすぎちゃって、今一発やってきましたみたいな着付けとか。すんごくとがった雑誌の表紙を飾っていたのは、素朴すぎる着物をもっさりと着付けられちゃった、現代的な顔だちのスレンダーな美人女優さんだったりとか。あぁ、もったいないっ! もったいないおばけが出るよ。その人本来の美しさを引き出す着物を着せてあげてください、どうぞよろしく。
とかえらそうにいってますけど、実物の私を見て、「口ほどにも無い」と思ってもいいけど声に出さないでね、気が小さいので。こちらもよろしく。

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