大島紬を1年ぶりに着てみた

ヒグマ更新。
1年かもっと、それ以上ぶりに大島紬を着てみた。これだけ長い間着なかったということは、なんだか気のそまないことがあったんでしょうな。昨日は天気も悪かったし、本当はあたたかい厚手の紬を着たかったんだけど、雨があがったあとで道路に若干の水が残っている。水をはねたときに明るい色の紬の裾が汚れてしまうかもと考えたとき、泥染めの大島、それも柄が地空き(じあき)のものを着ようと思ったわけです。
地空きの大島は、たいていは小さい柄がぽつんぽつんとあり、それ以外の地の部分は、ほんのちょっとだけ茶色がかった黒色。これがまぁ黒くて黒くてしかも黒の面積が多くて、帯次第では置屋のヤリ手ばばぁがちょっとでかけてきた感じ(私の個人的な意見です)で、晴れやかな日曜日の午後のお供には不向きかも。しかし、この黒い着物に、モスグリーンの帯をあわせてみて、明るすぎず暗すぎない感じにしてみた。この大島に、色数の多い紅型の帯で陽気にあわせるとか、ぼったりした厚手の帯をあわせるのは、大島のうすべったいすっきりした着姿に合わない。やっぱりしゃっきりした素材の帯がいいのだろう。
そして久しぶりに着てみましたが、着やすいんですよな、大島って。絹ほどたるたるしてなくて、北の紬ほどもこもこしてなくて、しゃらりしゃらりと体に沿って、足さばきの絹の音も気持ちいい。数年寝かしておいてよかったのかも、とちょっと思った。お金を出した瞬間に後悔して、しばらくたんすに寝かしておいて、あるとき気がついたら気が熟していた、といった買い物がたまにありますが、これもそういうものかもしれません。
でもまぁ昨日の陽気には、正直寒かったけどね。
昨日は、銀座のあかね画廊で行われていた、たまにしか会わないけど、実はつきあいのすごく長いおともだちの橋本礼奈さんの個展へ。最終日の終了間際の時間に駆け込んだ。大きいものは無理だけど、小さいものならいくつか。彼女が挿絵を描いた児童文学の表紙の作品がとても素敵だった。うぅーあのアフリカの物語の絵がほしいにゃぁ。
彼女が挿絵を描いた作品はこちらです。今はなんでもアマゾンで買えてありがたいこってすなぁ。
ブルーバック
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ティム・ウィントン,橋本礼奈,小竹 由美子
ヨハネスブルクへの旅
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ビヴァリー・ナイドゥー,もりうち すみこ,橋本 礼奈
六号病室のなかまたち (外国の読みものシリーズ)
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ダニエラ カルミ,Daniella Carmi,樋口 範子
夕方、大混雑の青山フラワーマーケットで大人っぽい花束をこしらえてから、神泉のヨーララ事務所へ。いつもきれいでやさしいララッコのサプライズ・あっさり・お誕生日祝いへ。みんなでホールのケーキを食べてから、お仕事中の二人を邪魔しちゃ悪いと早々に退散、その後ナガ・カサ・スガ三人で外国人観光客だらけの権八で軽く夕飯。楽しい日曜日でした。

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