すべてのサラリーマンに捧ぐ! サラリーマン田中K一がゆく!

サラリーマン田中K一がゆく!
サラリーマン田中K一がゆく! 田中 圭一
きわどく愚劣な下ネタ、巨匠をもおそれぬ暴挙で知られている異端作家・田中圭一(大好きハート)の新境地。時はバブル直前、舞台は蔵前問屋界、玩具メーカータ●ラに就職した田中K一の社会人としての成長を描く物語。魅力的な先輩たち、手ごわいライバル企業と問屋さん、いろいろな人との格闘を経て迎える歳末商戦・正月商戦という名のクライマックス、倒産寸前と思われたタカ●に平成の神風が吹くところで物語は終わる。
それから20年。彼が勤めたこの会社は、今はタカ●トミーとして存続しており、売れるおもちゃも売る相手もずいぶん様変わりしてきたことと思います。あれから20年。私が以前勤めていた会社には、営業部隊が無く(あったけれど、それは本社にあったからまったく関わりがなかったので)、営業のイロハも、どうやってお客さんとよき関係を築くのかそのノウハウも、なにも知らないままこの年になってしまいました。これは本当に惜しいことしたと今でも思っています。なのでたまにこういうサラリーマン漫画を読んで疑似体験するのですが(宮本から君へ?)、私自身がつきあっているクライアントさんたちの顔を思い浮かべながら読みました。あれから20年。私が勤めていた会社も今では名前が変わっています、また経営危機かとか言われています。読後には、本当に時代が変わったんだと思いました。昭和生まれの勤め人ならば、いろいろな感慨を持って読める作品ではないかと思います。
あ、シモネタが皆無というわけではありませんので、ご安心を(安心?)。装丁がわざわざ新書っぽくしていますが、帯まわりの懲り方がちょっとすごい。わー。ここまでやってくれるんだーという楽しみが。田中さん、いい人生だなー。
今日の怖いネタ。
【意外と気づかない“東京の弱点” もし“関東大震災”が起きたら…】

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