エキストラの勝利! デトロイト・メタル・シティ


映画が終わった後、カサヤンらと感想会。以前、カヲルちゃん・ナガノさんと私で「ゼアウィルビーブラッド」を見に行き、そのラストで大爆笑したのだが、気が付いてみると劇場の中で笑っていたのは私らだけだったという話になった。「どんな場面だったの?」「うん、牧師がやってきてね、そいつがいんちきくさくってね、そのいんちきっぷりを主人公が看破したあと、牧師を殴るの。左の頬を殴ったら、次は右の頬を」「・・・それだけ聞くと笑える場面じゃないような気がするよ・・・」
以下、DMCの感想。本作品監督の李闘士男さんは、中島らも原作・宇梶剛士・神木隆之介主演の「お父さんのバックドロップ」もやってます。


こんな漫画よく映画化したなーと思っていましたが、蓋を開けると、松山ケンイチは漫画の中のクラウザーⅡ世さんより、よりクラウザーさんらしかったし、あの悪魔装束も全然安っぽくなく、とにかく、毎度毎度漫画の中で細かく描き分けられているDMC信者のみなさまたちが、漫画よりもより漫画らしい姿で「GO TO DMC!」と叫んでいる姿は圧巻。
キャストや物語にまったく不満がないわけじゃないんですが(松尾スズキの舞台のときも思ったんだけど、松雪泰子さんの声ががもうちょっと太ければ・・・)(ヒロイン役の加藤ローサちゃん、どうもバラエティ番組に呼ばれて出てきた特別扱いのアイドルちゃんのような存在感。加藤ローサちゃんがまとめるオチもなんだかなぁ・・・)(二度爆発しなくてもよかったんじゃないか)(でも、べえべえはよかったよ)(などなど細かいツッコミは多々ありますが)、とにかくエキストラ陣の丁寧な描き方と、細かいギャグの積み重ねに好感が持てました。大倉孝二さんと岡田義徳さんの存在が全体をぐっと引き締めていましたYO。
音楽は「あんなのデスメタルじゃねぇ!」という声が多いようですが、私は結構楽しかったですよ。本物のデスメタルをやったら、映画にならないかもしれませんし・・・。ダイノジさんたちは、DJ鬼牙のお二人だったんですね。へぇぇー。マーティンさんも参加してましたね。いろいろとゴージャスな映画でした。しかし早朝ロケが多かったようですね、エキストラのみなさま、お疲れ様でした。
原作ファンにとっては物足りないかもしれませんが、あんまり思い入れのないDMC読者にしてみればなかなかのものだったのではないかと思います。興行的に成功させるためにDMCという漫画をもとに脚本を作りました、という事情を踏まえてみれば楽しい作品でしょう。1000円の日にぜひー。
(1800円は正直・・ちょっと・・・)
(ていうか、もう日本の劇場は全部1000円にしちゃっていいYO!)
(映画なんて、気楽な娯楽なんだからさー!)

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