地唄舞

ゑり華のみなさんに誘われて、地唄舞の発表会を見に紀尾井町ホールまで。
地唄舞ってそもそもなぁにと人に問われると難しいんですが、なんていうのかちら、着物を着る人が和の文化に触れて、お茶や香道、あるいは芸者遊びごっこ(すみません、うまい表現が見つからなくて)なんかに目覚めたりすることは多いですが、そういったもののひとつに挙げられるかもしれないものです。三弦(三味線)と唄を伴奏にして、あるときは静かに、あるときは妖艶に、あるときはユーモラスな動きで、屏風の前で踊るものです。
なにかよい動画や写真のサンプルはないかと調べてみたけど、たとえば楽天で「地唄舞」で検索してもこれっしか該当商品が見つからないくらい、割とマニアックなものなのかもしれません。
舞のことはよくわからないので、踊る方の着物にばかり目が行ってしまう。この日のために新調するんだろうなー、あれ加賀友禅かなぁー、わー、お高そうーなんて品のない感想ばかりが頭に浮かぶ。うなじどころか肩甲骨が見えそうなくらいぐいーんと繰越があいている、『繰越ってあそこのことなんだ!』と初めて視覚的に理解できたくらい。会場に入ったとき、扉の近くにいた着物の女性も、地味な紺の絽の着物なのに、背中が10センチくらい見えていてぎょっとしたんですが、「そういう仕立ての着物なんじゃないですか」と花岡さんに言われ、納得。ふーむぅー。
今日の舞
・つゆは尾花(深い意味があるのかも・恋の歌)
・由縁の月(恋の歌)
・御所の庭(羅生門には茨木童子がおって悪さして困る)
・雪(別れたあの人が忘れられなくてあぁもうっ!)
・珠取り(日本書紀とかにありそうな神話のような内容)
・おちや乳人(京都の地名がたくさん入ってる)
・六歌仙(六歌仙の名前にシャレをかけてうたう小唄、面白かった!)
そんで思ったのは、夏のこういう席に、生紬の訪問着っていいねえ。麻や上布の着物もいいけどどうも華やかさに欠ける、絽の着物もいいけど涼しさがちょっとわかりにくい・・・、そんなときにいいかも。うーん、一枚勝負着物にほしいかも。まーなにを勝負するかわかんないんですけど。これから先どんな勝負が待っているかもわからないんですけど。
今日の着物
・白の小千谷縮
・城間さんの紅型の帯。竹布に紅型で色鮮やかさが桁違い!
 写真がイマイチだけど、本当にきれいなんですわよ。大好きな帯!

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