中の人たちと飲む/出版業界の今後と経済対策

長いよ。
昨夜はある「中の人たち」と飲む。一ファンである私たちに向かって、たいそうフレンドリーに接していただき、すごく嬉しかったし、楽しい時間となりました、あの土曜の悪夢のランチは昨夜の飲み会のための大いなる前戯だったのよね、と思ったりもした(まだ怒ってる、滅法怒ってる)。
それはさておき、昨日は決算締め日で、私にとってこの日は誕生日よりも大切な一日で、まだ見ぬ12年目(13年目? あれ? どっち?)に向かってワクワクしているところ、そう、それほどワクワクしているところ、土曜のランチであの銀行マンはたいそうな物言いをしてくだすったわけですが(もう怒るのやめよう)、昨夜はその『中の人』の一人がとてもいい話をしてくださった。
 どの仕事にも就くことはできるけど、続けることは大変だ。
 なんにだって波があるし、
 稼げない時期や低迷する時期も必ずある。
 Aという時点で爆発的に稼ぎを得たとしても、
 ブームが去ってしまえば、次に脚光を浴びるのは、
 それのリバイバルブームのときだ。
 その間、10年ブランクがあることだってある。
 だけど人は生活していかなくちゃいけない。
 その低迷の時期だってなんとかしのがなくちゃいけない。
 本当に、ひとつの仕事を続けることは大変だと思うし、
 自分は続けてこられたことに誇りを持っている。
 (※多少脚色しています)

昨日という日に、なんてふさわしいメッセージだったんでしょう!
でも、お話に夢中になりすぎて、ぱくぱくぱくぱく出てくるものを全部平らげてしまい、今朝は体重がえらいことに! ぎゃっ! 台湾プーアル板茶の出番だわっ!!! 
○○ー、セッティングしてくれてありがとう!

とかいいながら、今朝最初に読んだブログがこちら。
たけくまメモ 【竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(後編)】
「まともなマンガ好きは、みんな携帯マンガなんて読まないよ。マンガはやっぱり紙で読みたいじゃない。携帯マンガを読んでいる層って、オレたちとはまったく異質な人種だよ。普段から本なんて、マンガ含めて買いも読みもしないって層が膨大にいるんだよ。マンガなんて、わざわざ本屋まで行って買うものじゃないと思っている。それが携帯だったら、夜、寝る前に布団の中で落として読めるから、ラクじゃん。課金も一回30円とかだし、携帯料金と一緒に払うから、面倒がない。あいつら、携帯マンガが好きだから読むんじゃなくて、ラクだから読むんだよ。どうせエロ目的だしさ。面白いかどうかではなく、抜ければいいんだよ。」
わわーんーーーーー・・・・
劇場内で撮影された映画をネットから違法ダウンロードした子が逮捕されたいたという事件(?)が以前ありましたが、私は「映画料金のマックス1800円も払えないのか!」と愕然としたものです。しかし、それからしばらくして、いろいろな場所で若い子の書き込みなどを見て、その考えは改めました。実は映画料金マックス1800円が払えないんじゃなくて、「映画館に行ってまで映画見るのは面倒くさい」「でもネットでダウンロードなら家にいながら見れるから、面倒がなくていい。タダだしね」ってことだったんだろうな。
統計局ホームページの7月の労働実態速報に、完全失業者のうち,2人以上の世帯における「世帯主」は89万人と,1年前に比べ31万人増加という文章があります。完全失業者数は359万人(※PDF)、その約360万人が月20万稼いでいたとしたら一ヶ月で7200億、連続三ヶ月の失業で2兆の収入蒸発。3ヶ月で2兆! 半年で4兆3200億! そりゃー映画見る金もないし、漫画買う金もないし、車だって買えないよぅ。
政府の経済対策がどういうものになるかわからないんですが、働く人たちが月20万ほど、きちんと稼げる環境を作らないといけないんじゃないでしょうか。とにかくみんながちょっとずつ稼がないと税収はどんどん減るばかりだし、お金もまわらないし、一部のお金持ってる人が税金を吐き出しても全然追いつかないです。なにより、働けない、社会と関われないという状況は、人として寂しくてつまらなくて、生きる甲斐もない状況ではないかと思う。お金を稼ぐのは大変ですが、稼ぐことそのものよりも、稼ぐ機会にありつくことのほうがよっぽど大変です。たとえば就職するとか、フリーの人なら営業してお客さんをゲットすることとか。なので、ばら撒きよりも、働く場所を。
なんだかもう悪い方向に進むスピードが毎年毎年加速していくようでなりません。民主党には、きちんと「政治」をやってもらいたい、できるかどうかわからんけど、1年もつのかなぁ・・。昨年の麻生政権誕生から一昨日の総選挙までは、政治空白期間・政権言い負かし口論年間として後世記憶されることでしょう。これからはどうなるのかにゃ? 妖怪みたいなじじぃどもが一掃されて、すっきりしましたけどNE☆
とかいってたら今日の日経ビジネスオンライン。
【もう、お金には振り回されない】
脱トリクル・ダウンの発想で潤う家計世代内の“対立”生む可能性も

ふーむーぅ。全部できるのか、これ・・・?

4 COMMENTS

カヲル

マンガや映画もそれを作った人達をリスペクトする事を教えないとダメなのかと思う。
感動や刺激はタダじゃないって事を。
個人的には作った人が見せたい、最適な方法で鑑賞したいって気持ちも大事かな。
あと確かに映画館の1800円は高い(米と比べても)と思うし、
安い日に行くタイミングも難しいけどね。

返信する
カサ

たけくまメモ、おそろしかー!!
しかし携帯エロ漫画なんて品のないお金の使い方だなー。
そんな人が増えてるのか。
みんながちゃんとしたことにお金使わないと
文化が衰退するよね。

返信する
よっしぃ

先日、まがりなりにも「音楽好き」という前提の高校生&大学生と語らう機会があったのですが、奴らは好きなアーティストの曲でも流行ってる曲でも、まず最初にnet掲示板で拾ってiPodに入れるんだそうです。
レンタルしたりショップに買いに行くなんて、物凄~くハードルが高いんだそうですよ…。
良い音で聴いてほしいだとか、ジャケットのデザインはどうだとか、パッケージとして物作りをする人の想いとか全~然気にしないんだなぁ…とがっかりしました。
音楽業界も出版業界もエンタメ系は大変な時代になってしまいましたよね…。
(リスペクトの気持ちがあれば泥棒みたいな事は絶対出来ないと思うのになぁ~)
紙媒体やパッケージを直に持ったときの感動や皮膚感覚は忘れないようにしたいです。

返信する
スガ

なんというか、もう、あたしゃこういいたいのよ。
 全部タダじゃねぇんだぞ!!!!
 タダのかわりに手渡してるものがあるんだぞ!!!
 「金使ったら負け」とか思っちゃいないよね?
・・と・・・。文化が廃れるのは、ほんとうに悲しいことだと思います。うー。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください