靴選びは慎重に！

YOMIURI ONLNE
身の程知らずの山登り ＞　いきなり黒部、しっぺ返しは膝の激痛
初心者のくせに無謀にもいきなり黒部縦走に挑んだ記者さんが、「当時を振り返ると、今でも恥ずかしさで胸が苦しくなりながら、反面教師として語ってくれています。
次は、装備。そもそも北アルプスを目指すとなると、どうしてもザックは１０キロ近くなる。四季を問わず、雨具、ツエルト、医療パック、行動食、バーナーが欠かせない。当然、負荷を一手に引き受ける登山靴は頑丈でなくてはならない。ところが、黒部に履いていったのは、今でいうライトトレッキング･シューズだった。
　専門店に行ったものの、値段の安さに目がくらみ、選んだのはローカットの靴。足首の保護機能もないし、ソールも柔らかかった。知識と経験が増えた今、とても、そんな靴で黒部には入らないだろう。
どうして、膝を痛めたのか――。下山後に調べたのだが、こうした軽量シューズは、きちんと整備された山道を歩くためのものであって、重いザックを担ぐアルプスの上級ルートにはまったく不向きなのだ。
　当時の記者の体重は８３キロ。ザックには日本酒と肴を大量にしのばせ、食べ切れないほどの食糧を詰め込んでいた。そのくせ、大切なビバーク用具や医療パックは一切なし。そんなこんなで、靴が支える総重量は１００キロ以上。これでは、膝が悲鳴をあげて故障しても不思議ではない。
　これに懲りて、今では靴の選択には慎重だ。アプローチシューズ、重荷にも耐えられる重登山靴、雪山用のテクニカル･ブーツ２足など、４種類の靴を履き分けている。
　しかし、故障した膝は完治していない。今でも下山は辛いし、登攀やテント泊の冬山で、いつ痛みが再発するか不安でならない。高すぎる代償だったと、後悔している。
うむぅ・・・確かにこれは高い代償なのかも・・・
私がはじめて登山靴を買ったのは、石井スポーツで。なにを買ったらいいかわからなくてぼーっとしていたら、店員さんが「どんなところにいくか知らないけど、これを買っておけば大丈夫ですよ」と進めてくれたものを言うなりに買った。比較的高いお値段でした。「むぅ、初心者だと思って、高い靴売りつけたんじゃないのかなー」としばらくは思ってましたが、あれから一年と半年、怪我しない安全を買ったと思えば安いもんだったな、と感謝してます。
もちろん、時間が経過して、充分減価償却できつつあるというのもあるけど、下り坂が楽ってだけでだいぶ消耗が違いますよ。つってもそんな大した山登ってないんだけどね。ローカットの靴って、下り坂でグキッてやりそうで見ていて怖い。意外と山の道って滑るのよ。「昨日、ＡＢＣマートでスニーカーをあわてて買ってきました！」というような真っ白な靴で登っている人を割りとみかけます。多分、あのコンバースの靴、底トゥッルトゥルだよね、あのＮＩＫＥの底ってグリップ力ゼロだよね？、などと、あたい、冷や冷やしながら見守っています。連れていく人も事前に準備すべきものをきちんとアナウンスしてやれよぅ。ケガしたら楽しい思いでも台無しだよー。
スポーツにおいては足元を固めることは大事ですな、人生でもな！（無理矢理おっさんらしくまとめた！）

買ったのはAKU／アクの。オリーブグリーンでかわいいわ☆、と思って買った翌日乗ったお山行きの電車で、同じ靴履いた女の子を見かけて「ががーりん！」としたのも懐かしい思い出。
東京新聞：登山客急増　高尾山トイレ増設へ　都、山頂の混雑解消
東京都は九日、仏タイヤメーカー「ミシュラン」の観光地格付けで三つ星を受けてから登山客が増加している高尾山（八王子市）の山頂に、トイレを増やす計画を都議会で明らかにした。
　都によると、山頂のトイレは男性用の大小十基と女性用八基があり、登山客の多い春と秋は十基を仮設する。だが、紅葉シーズンの昨年十一月には一日に七万人以上が訪れ、一時間以上並ばなければ用が足せなかった。
ひー！　この前登ったとき、自動販売機の前に人が並んでいたものー、売店にも並んでいたけど、自動販売機の前にもですよ？　トイレはもっと並ぶよねぇ。お山行くときってがぶがぶ飲まないものよ、だってトイレがトイレがトイレが・・・。
しかし、高尾山に新たなビジネスチャンスがあることも見出せますな、携帯トイレを売りまくり小銭を稼ぎたいものですじゃ。あ、でも、その使用済みトイレをゴミとして持ち帰らせないといけないわけで、あぁ、今度はお山のゴミ問題が・・・。