姫著莪や母には母の暮らしあり

姫著莪や母には母の暮らしあり
粗大ゴミ出す駐車場の茉莉花や
白日傘和光の前をくるくると
爪を塗るリラの花散るキャバレーで
樫の木の切り株の上梅干して

数年使っていたベッドをうんせうんせと先日捨てましたのん。
無印の脚付きマットレスです。
http://www.muji.net/store/cmdty/section/S13301
311以前から、寝る部屋から家具をなくしていき布団生活に。さらに、ベッドがあると、猫が潜るんですわ。「いやぁぁー病院に連れていくつもりなんでしょ!」とか「いやぁぁーあんたは遊びに行くからいいだろうけど、私はまたどこか知らないうちに預けられちゃうんでしょ!」と察知したときに、しゅたたたーと彼女が潜り込んでしまうのです。知ってる? ベッドの下側・中央に猫が潜り込むと、人間の手って届かないんどすえぇ~。
そんな猫事情と人間事情の結果、壁にたてかけておいたままの脚付きマットレス。それをうんせうんせとマンションの共用庭兼粗大ごみ置き場に運んだのです。そのときの俳句がこれです。
粗大ゴミ出す駐車場の茉莉花や
軒先にジャスミンを咲かせているおうちがたくさんありますが、今時分は、甘い花の香が街中に漂っています。初春の沈丁花、初夏のジャスミン、夏のくちなし、秋の金木犀・・・香る花でいっぱいのよい住宅街でございます。防衛庁の左内門側も、植え込みにくちなしが使われています。
ゴミ出しした数十分後、その共用庭の前を通りかかったら、近所の野良猫が早速ベッドの上でれろんれろん身繕いしていて、和んだこともお伝え申し上げておきましょう。
野良と自営業にやさしい街、新宿区・・・(多分)。

2 COMMENTS

いち

捨てたマットレスの上で、野良猫が……。
ええ話や、ええ話や。
のどかで温かくて、なんでか切なく
ちょっと涙ぐみそうになる光景ですね。

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スガ

「おばちゃんちの子になるかい?」というのを毎回こらえている、圧倒的猫天国・・・それが牛込猫特区・・・、じゃないかと思ってます。

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