雪原に小麦の色の国旗あり/平昌五輪予選アイスホッケー日本・ウクライナ戦

スピナマラダ! 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ゴールデンカムイの人のアイスホッケー漫画。5巻完結です。「(自分の)父親がいつまで経っても(ヤンジャンで連載していた)作品のタイトルを覚えてくれなくて、次はズバッとわかりやすいタイトルにしようと思ったんです」というインタビューを読みましたが、確かに覚えにくいタイトルです。人気が出ても「あーほら、あのヤンジャンの・・・・アイスホッケーの・・・なんだったっけな」となっていたことでしょう、SEO的にも覚えにくい単語では弱かったことでしょう! その思いが次の作品、北海道の大地のどこかに隠された金塊を探す冒険譚「ゴールデンカムイ」につながるんですね。ズバッとしてる、とてもズバッとしてる! ヒンナヒンナ! わかりやすいタイトルとか、耳に残る名前とか、口に転がしたくなる音って大事よね。

で、昨日、真田丸が始まるのを待ちながら、ヒンナヒンナなブリかまを焼いてる最中、平昌五輪アイスホッケー予選の実況放送を見ていましたの。相手はウクライナ。ウクライナの実力がいかほどのものかは知らないですし、日本のレベルもまったく検討がつかないのですが、五輪予選ともなると手に汗握ってしまうではないですか。思ったより点の入らない展開をじりじりしながら見守っていました。そして勝ちました、2対1の辛勝です!

【NHK】アイスホッケー男子 日本 五輪最終予選進出h
【読売新聞】アイスホッケー男子、平昌五輪最終予選へ

あぁ、なんというか・・・

 報道はされてはいるけど人気なし

人気なし・・・、人気なし・・・・、読売新聞の記事、わずか数行ですよ・・・。なんというか、このアイスホッケーに馴染みのない人にとっては、点数の入った入らないでしか評価しづらいスポーツなんじゃないだろうか。しかもGoogle NEWS での沖縄タイムスのこの記事のサムネイル写真は新城幸也のものになってるし。

でもね、あたくし、思うんです。去年の秋、ラグビー日本代表が強豪・南アフリカに勝ちました。奇跡の大番狂わせと何回表現しても追いつかないくらいの歴史的な勝利です。あれから日本の人気薄スポーツ、国際的に強くはないスポーツをやってる人たちは、「もしかして俺たちにもできるんじゃないか」と思い始めているのではないでしょうか。戦う前から諦めることなく、桜のエンブレムつけたあの人達みたいに、俺たちも勝てるんじゃないか、と感じているのではないでしょうか。昨日の試合は、最終予選進出が決定しただけで、平昌五輪に出られると決まったわけではありません。まだ次のステージが残っているのです。長野五輪以降、日本男子アイスホッケーは五輪に出場できてないのです! 
ゴールキーパーの福藤豊選手がぶっちゃけかっこいいです、表参道とかそのへんで別の商売しなさいよと勧めたくなる種類の格好良さです、田中豪選手もかわいいです、青山とかそのへんで別の商売やってもいいんじゃないかと背中押したくなるタイプです。監督はドイツ出身のグレッグ・トムソンさん、「日本の持ち味のスピードを生かしたアグレッシブなプレーに磨きをかけていきたい」とおっしゃってますけど、どうなんでしょう、日本ラグビーの監督エディー・ジョーンズさんも最初はそう思ってみてたけど「日本人選手、そんなに速くないじゃん! 器用でもないじゃん! 足りないのはフィジカルじゃん!」と早々に頭を切り替え、あの奇跡を手にしたというではありませんかー。グレッグさーん、日本人、そんなにスピードないかもしれないよー、速く見極めて! 
なのでみなさんも見よう、アイスホッケー! どこが見どころか正直まだまだよくわからないんですが、そういう人たちを補助するために日本にはスポーツ漫画があるのですね、読もう、スピナラマダも!

じゃなくて、ですね、わたくし、この試合を見ていて思ったんです。ヨーロッパの穀倉地帯と言われた豊かな土地のウクライナですが、いまは政情不安に揺れていて国際ニュースに記事が登場しない日はありません。そんな状況の中でも選手たちはアイスホッケーをしに、五輪に出るために試合をしにくるんですよ。先日もサッカーの某北国戦を見ましたが、チョコパイ一個を奪いあいような暮らしの国の選手が、綿菓子みたいにふわっふわとした優しい善意に満ちた国ですくすくと育ってきた選手と、同じピッチの上で戦うってのは一体なんてぇギャグなんだろうかと思うよ。

そんなときは井浦新の映画を見よう。あらすじはWikipedia から。
在日コリアンのソンホは総連の重役を務める父の勧めに従い、当時「理想郷」と称えられていた北朝鮮の「帰国事業」に参加し半島に渡り、現地で結婚し子供も生まれたが、離れ離れとなった家族の再会は果たされていなかった。それから25年、ソンホの一時帰国が実現する---
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