あれっ、あれれ、伊藤若冲の大回顧展って二年に一回くらい都心でやってるような記憶がないわけでもないのですが、今回の生誕300年記念の若冲展は前売り券を買って行ってまいりましたよ。東京都美術館は毎週金曜は夜8時まで開館していることを知り、6時頃入館すればちょうどよいかなと夕方家を出て、18時20分に館内の入館待ちの行列に15分ほど並んだ後、観賞開始。ちなみにGW初日の開館時はこんな行列っぷりだったようなので、金曜夕方いくのは有りです! 待ち時間80分って・・・・ビッグサンダーマウンテンの行列並ではないですか・・・・! 若冲、恐ろしい子!
【混雑状況4月29日(金)】9時55分現在、チケット売り場の待ち時間は約15分、入室までの待ち時間は約80分です。#若冲展
— 生誕300年記念 若冲展 (@jakuchu_300) 2016年4月29日
さてさて、大変な人出ではありましたが、ラッキーなことにそれぞれの展示で最前列に適宜並ぶことが出来、日曜日のNHK特集でやっていた若冲特集を頭の中でおさらいしつつ実際にそれらを其の目で見て、1時間20分ほどかけてクライマックスの桝目描の「鳥獣花木図」に到着、最後の最後に遺作となった鷲図を見て、うぉぉぉぉーなんたる達成感!!
今回の目玉は宮内庁三の丸尚蔵館の「動植綵絵」を一同に見ることができる展示でしょう。その場に入った瞬間、扇型に広がったスペースに掛けられた様々な鳥、花、動物たちを目にし、その中央には釈迦三尊。そのときだけは、一瞬、観客たちの姿が視界に入ってこないくらいの夢のような空間でした。これくらい広い会場でなければなかなか試みることのできない圧倒的な展示でした。入った瞬間、子供みたいに「わー!!!」って声が出ちゃうんです、ほんとです。あれはすごい。私がルーベンス見たくて諸々画策した後、諸々うまく行かなくて孤独死したちびっ子の気分で、若冲を見たい見たいと常に願っていたとしてあの会場に入ったら、その瞬間に少々漏らしちゃうやもしれません、そのくらいの迫力でごわす。いやーほんとーあれすごいー、五千円のVIPチケット発売して、館内に100人しかいません、二時間貸し切りでございますってサービスやってくれたら、もう一回行くねー。そんで最後の「鳥獣花木図」はもっと奥行きのある暗い部屋に展示して、5mくらい離れてじーっくり見てみたいね。この桝目描きはアダルトビデオのモザイク見るときに目をにょにょにょと凝らしたりする方もいらっしゃるやもしれませんが、あの要領で見つめるとなかなか不思議な光が泡立ってくるのですよ。
そんで「金曜の夜の八時閉館コースならば多少空いてるやもしれん」と同じようなこと考えてる人の列に友人を見つけ、「あはははは」「うふふふふ」、帰りには楽しく中華食べて帰りましたとさ。いやー愉快愉快、これも若冲のご縁が呼び寄せてくれたに違いないですよ! 今回図録は買わなかったけど、以下の御本に収録されている作品が、今回の展示作品の半数ほどを抑えているようなのでこちらもおすすめでございます。どうぞよろしく!
こうやって生で若冲にどっぷりはまれたりすると、長沢芦雪のちょっと大きめの凶暴な猫ちゃんの絵を見に串本まで行かなあかんのかのぅと思ったり。あのぶっとい前足に大変な親近感を覚えているところです。
ぶっとい前足のちょっと凶暴な小振りの猫ちゃん。
昨日はお世話になりました。
楽しかったです。
また、夜のご連絡に気が付かずにすみませんでした。
片づけは遅遅として進んでおりませんが、以前ちょこっとお話しした件、先ほどメールしました。
若冲よかったですねぇー。中華もたのしゅうございました。あのソースを我が家に!!!メールものちほど返信いたします。