季節の変わり目の雨

昨日の話。
スタバのアイスラテを買いに、風雨激しい中、てくてくと商店街まで歩いていった。風が強くて、雲の流れが速くて、雨がさぁっと路面を走るような、昨日までの温度と明らかに違う匂いをはらんだ空気の夜。歌でもうたいたくなるよな気持ちのいい雨。
都心には都心なりの小さいサイズの庭木があり、うちからスタバまでの間には、この時期は沈丁花と椿・網代公園の木蓮などが楽しめます。子供のころは沈丁花の年寄りくさいようなきつい香りが苦手だったのですが、今は、それも季節の変わり目を教えてくれるものだと楽しめるようになりました。
この界隈だけでも何種類の椿が植えられているのでしょうか。品種改良がしやすい植物なのか、椿図鑑を持ってひとつひとつの名前を確かめて歩けばいろいろな発見があるかもしれません。
私が好きな椿は、善福寺の交差点の前のマンションの植え込みにある白い華やかな椿(細かいな)。椿の花びらは、普通、小さくくるんとまとまっているのが多いと思うのですが、ここのは白くふさぁっとおおらかに開いてる。とても華やか。そのマンションには白い沈丁花も植えられていて、色も香りもなんとなく白く清潔そうなイメージがあります。
卒業式の花といえば、私は断然木蓮派。白く空に向かって花開いている姿が本当に好き。
手描き友禅の品のいい木蓮のものもがあればほしいのです。でも、着られる時期が本当に短いのよ。
季節を前倒しして二週間くらい先から着はじめ、その花の季節が終わるあたりには着るのをやめるのが、着物の世界ではイキとされております。
木蓮の花咲くのが3月第2週あたり、前倒しすると3月1日あたりから着られることになる。そして散るのが3月第4週前後。つまり、この一ヶ月間しかきられないわけですよ。この一ヶ月間「も」と考えるか「しか」と考えるかは人それぞれだと思いますが。
以前、手描き友禅の木蓮を見させてもらったことがあるのですけど、そのお代が六十万弱。木蓮の季節に最低2回着るとして、何年着続ければペイするんだろ・・・。まぁ、そういうこと考え出したらキリがないのですけどね。
ま、それはともかく。
昨日の雨は気持ちよかったなー、というお話でした。

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