ウカちゃまの聖水プレーのそのわけは/膀胱炎になってました

季節の変わり目になるとココロがモキモキしてつい野生の生き物になってしまうウカちゃま、永遠の2歳、永遠の2.4kg、メス、六本木のペットショップで「ノルウェジアンフォレストキャット」と明記されていたにも関わらず何年経ってもずっと子猫サイズのままのウカちゃま、永遠の2歳、永遠の2.4kg、この小型の猫がノルウェジアンフォレストキャットのはずじゃなかろう、ただの長毛種と和猫の雑種ちゃんなんじゃないのかと気がついたのは、猫が家にやってきて三ヶ月ほど経過した頃、クレジットカードの引き落としがとっくの昔に終わったあと。

それはいい、それはいいんですけど、永遠の2.4kgのウカちゃま、9月の中頃からあらぬ場所でオチッコをするようになってしまい、これは野生期ならではのものか、きっと情緒不安定なんじゃろうと、手頃なサイズのダンボール箱を適当な場所におき、トイレに間に合わぬようならそこでするがいい、モキモキしたらトイレ以外の場所でしていいよ、という方針に切り替えました。いま思えば「トイレに間に合わぬようなら」という時点で体調に異変が起きていると気がつくべきでした。

知り合いの獣医の奥様に「猫がえらいところでおちっこするのですよ」と話してみると「それはストレスですよ、きっとストレスですよ! 各地をほっつき歩いているから怒っているのですよ」とたしなめられる。同じ猫飼いの友人にも「カナダとか行ってるからそうなるんですよ!わたしを離さないでって言ってるのよ」と叱られる。そうか、私が悪かったよ、ウカちゃま、これからはおうちでおとなしくしているよ・・・と様子を見ていたら、その獣医の旦那様を持つ奥様から月曜にメールが。「うちのひとがいうことには、それは膀胱炎じゃないかしら、とのことでした」と。そして火曜、「うちの猫が膀胱炎かもって言われてるんですけど」と別の猫飼いの人に話すと「塩分の多いチュールとかやりすぎなんじゃないですか? インスタ映えするからといって!」など叱られた。ダメ飼い主!

う、うん、あと一日様子見ようと水曜日、どうも一回しかおしっこしていないようだ。そして木曜の朝、おしっこしながら「ぎゃうっ」と鳴き声をあげた。そんな鳴き声は初めて聞く。猫をどかしてトイレの量を確認するとスポイトで垂らしたくらいしか出ていない。これはまずい、おしっこが出てない、うちのお父さん、カテーテル入れて腎臓が機能しなくなって亡くなったの、うちの猫も死んじゃう死んじゃう死んじゃうお父さんと同じようにして衰弱して死んじゃうぅーと近所の動物病院に猫を担いで行ってきました。

 そしたら膀胱炎でした。

血液検査してレントゲン検査して超音波検査して尿検査して膀胱穿刺しておしっこぬいてもらって抗生物質の注射を打ってもらって出てきました。その間わたくしは待合室で、「ふぎゃー」「プシャー」「べろばれらおrふrかえl;fうぇあq」という猫の鳴き声とドクターたちの苦笑いの声を交互に耳にしておりひやひやしたものです。
診察後には「ひどいようなら入院させたいと思うんですけど、ウカちゃんには無理そうですよね」というお褒めの言葉(褒めてない)をドクターから頂戴する。すみませんすみません。ドクターの両腕は歴代につけられたと思しき猫の引っかき傷だらけ。「お怪我とかされませんでしたか?」「いやー、ウカちゃん、おとなしいほうでしたよ」とニコニコ。威嚇の声が待合室まで聞こえてきてましたけど、あれでおとなしいほうなんですか!? うちのはやらかしてないようですけど、いろいろな子がいますものね、生傷ドクター、ありがとうございます!

「すっごく顔の小さい猫ちゃんですねー。ふわっふわでかわいいし」とレジの女性に声をかけられて、非常時だと言うのについニヤニヤ。精算時にはゴハンのサンプルを何種類か手渡され、明細を見ますと「あ、はい、このくらいなら大丈夫です!毎回だと破産しますけど、はいはい、このくらいでしたら全然だいじょうぶです」というお代。新し目の設備の整った明朗会計の動物病院が近所にあってよかった。ほんとによかった。

家に帰り猫を解き放つとてくてくてくとトイレに入り、じょじょーっとおしっこをしてくれました。あそこのドクターは猫のトイレを遠隔躾してくれてるのかちらどうかちら。よかったよかった猫が元気でよかった。ウカちゃま永遠の二歳とか言ってますけどもう十歳ですもの、人間でいったら56歳ですもの、そろそろ還暦ですもの。喋れない相手だからこそ先入観もたずに、きちんと体調を見ていきたいものです。

進められたのはロイヤルカナンのphコントロールのカリカリでした。あぁもうそうよね、老猫になるんだよねぇ、としみじみと。買います買います買いますとも!

その他いただいたサンプルはこちら。Dr’sCare ドクターズケア 尿石用 ストルバイトケア フィッシュテイスト。大変な食いつきの良さ。「猫ちゃん、これはチュールやまぐろのおやつじゃないんやでぇー動物のお医者さんがくれた試供品なんやでぇー」と心配するのをよそに、ガツガツガツ。

その勢いで白い薬袋をちらつかせると「なになに、それもきっとおいしいやつでしょ?!」と走り寄ってくる猫。わーうちの猫、大変ないやしんぼ。「ほーらほらほらおいしいおやつだよー」「なーにー、ちょうだいちょうだい!」「はいお口あけてー」「わーい白くて硬そうな見たことのないおやつーーー!」ぱくっ。

猫に薬を飲ませるのがこんなに簡単だったとは・・・想像もしてなかったよ・・・。

6 COMMENTS

かあさん

ウカ様どうぞお大事に!
うちの猫(♂)も10歳くらいで尿管結石になり、病院に飛び込んだ思い出が。そういうお年頃なんでしょうね…

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ukasuga

ありがとうございます! トイレにまたがっておしっこしてくれる日常の風景のありがたさをいま味わっています。健康第一!

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ukasuga

ありがとうございます。もっとフラットに体調を見てあげるべきでした。ごめんよウカー!

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いち

そんなに良い子で薬飲んでくれるなんて素晴らしい!
うち、ようやく飲ませたと思ったら
ぺっと……ぺっと即座に吐き出しましたで。

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ukasuga

口に入れてぱたんと閉じさせるとゴクンと飲んでくれますよ、素晴らしいです。早く元気になって! おしっこの量も増えてきました。

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