都心から往復半日高尾山／山頂は歩いてこないだから歩いていくんだよ／京王線黄金コースを語る

0720　都営新宿線高尾山口駅行の電車で乗り換え無し・62分で終点へ　→　0830　高尾山口駅到着、リフトやケーブルカーに並ぶ列に目もくれず稲荷山コース登山口へ　→　0842 登山口より出発　→　0935 高尾山山頂分岐へ到着、山頂は人混みがひどいので奥高尾へ　→　0942 もみじ台到着、茶屋でビールとなめこ汁を購入し、買ってきたおにぎりで朝ごはん　→　1030　もみじ台出発　→　薬王院を抜けてリフト乗り場へ　→　1100 リフト乗り場でチケット購入行列に初めて並び（こんなこといままでなかった！）　→　1120　リフト終点、清滝駅に戻り　→　1136　各停京王線で北野まで、北野で特急に乗り換え新宿へ　→　1250　自宅着、猫にゃーん。

もみじ台からは富士山も見えるでよ。

それでですね、山を降りてきたらリフト乗るのに50分待ち、ケーブルカー乗るのに50分待ちしてましてね、びっくり。ケーブルカーやリフトで高尾山駅についてもそこはまだ山の中腹。山頂駅から薬王院まで20分歩くし、薬王院から山頂までもさらに15分くらい歩きます。下りでも約30分かかるんですもの、階段が多いコースであれば尚のこと時間がかかることでしょう。

ケーブルカーやリフトの行列待ちエリアは、谷間なので日当たりが悪くなると結構寒い。乗り物行列待ちして寒くてトイレも並んで・・・となると、ほんとうに人は不機嫌になるよね、デートのスタートからして暗雲だよね、「あんなに人がたくさんいてびっくりしたー、でも待ってる間、たくさんお話できて楽しかった☆」なんてぇ生ぬるいこといまのお嬢さん方はいわないんざんしょ？　「下調べしてこなかったのかよ、使えねぇな」と心の中で舌打ちしてるやもしれませんよ、さらに「私をもてなす気持ちが全然ない童貞！」などとツイッタで罵ったりしたりするかもしれませんよ。地上でこの混雑なんですもの、山上の茶店だの茅の輪くぐりだのそこでもなんでも行列ですよ、がんばって！！！、などと応援するフリしながら私はこう思うのです。

　待つくらいなら稲荷山コース歩けばいいのに！！！
　
　待ってる間に山頂に自力で到着できるのに！
　
稲荷山コースはいいですよ！　途中の展望台から東京スカイツリーや筑波山が見られて、筑波山って意外と近いですやんと驚くこともできるし、比較的人も少なくて登山気分も味わえてます。

いま、ラジオで宇多丸さんが「宇多丸『俺の黄金コース』を語る」というのをやってて、私は書き起こしでしか読んでないんですけど、これがすごくわかる！　

（宇多丸）俺の黄金コース。「ターン！っつってターン！っつってターン、ターン、ターンッ、はい、決まった！」っていう。わかるっしょ？　これでもう、わかるっしょ？

どういう黄金コースかというと、＜新幹線で東京駅にくったくたの体で帰ってくる、だけど混雑ひどい通常コースはあるきたくないから、きれいで整備されてるｋｉｔｔｅの下を通ってＴＯＫＩＡに出る、そこでつるとんたんに並んでるひとたちに「わかってねえな」と一瞥をくれたあと、ここでしか食べられないインディアンカレーを食べて、国際フォーラムの空いてるところでタクシー拾う＞、というもの。

わかる、わかる、私にもあります。私はですね、新幹線がついたらホーム先頭まで歩いて日本橋口改札目指し（ターン！）（ここは全然人がいない）、そこの洗面所で用を済ませ（ターン！）（ここも全然人がいない）、改札を出て（ターン！）、B7出口から東西線に乗り（ターン！）、神楽坂駅で降りてホニャララによったりするのが黄金コース。

この高尾山行きの「都営新宿線で高尾山口行きで（ターン！）、稲荷山コースで（ターン！）、もみじ台でビールで（ターン！）、日当たりの悪い山頂下を抜けて（ターン！）、巨大トイレに立ち寄り（ターン！）、薬王院を下って（ターン！）、リフト乗って山を降りる（ターン！）」というのも黄金コース。あと映画見る黄金コースも、TOHO日本橋版、TOHO六本木ヒルズ版、TOHO新宿歌舞伎町版、ギンレイホール版などご用意しております。こうやって人の暮らしはどんどん研ぎ澄まされていくのですね。

ともあれみなさまも稲荷山コースをぜひ。久々に歩いたらすごく楽しかった。帰ってからは、お風呂で海外ドラマ一話見て（ターン！）、ちょっといいワイン１杯飲んで（ターン！）、黄金の昼寝をした（タタターン！、はい、決まった！）。